工学部

Faculty of Engineering

【電気電子工学科】聚志館 電設現場見学の報告

【電気電子工学科】聚志館 電設現場見学の報告

工学部電気電子工学科のブログスタッフの伍賀です。こちらのページでも紹介されているように、福山大学ではものづくり教育や研究の拠点となる施設として聚志館(しゅうじかん)の建設をすすめてきました。今回、この新棟の電気設備の整備現場の見学の報告が沖准教授から届いておりますので報告します。

 


電気電子工学科の沖です。5月29日木曜日午後、電気電子工学科2・3年生で建設中の聚志館(ものづくり工房)を見学させていただきました。電気電子工学科は電気工学コースと電気システムコースがあり、多くの卒業生が電設業界や電気機器メーカーに就職しています。

さて聚志館はこの夏に竣工予定で、現在電気設備の工事も行っています。建物内の配線が見られる機会は少なく、ましてや建設中の現場の見学を学内でできるとは、非常に得がたく、ありがたい機会でした。3時間目を使い、学生12名と教員2名で見学させていただきました。

建設中の聚志館

聚志館は一部が丘に埋まったようになっていて、写真の地上2階と地下1階があります。ただ、地下1階といっても丘のふもとの道路に面していて、外光が入り明るいです。それでも作業には不十分なので、移動式の作業用照明が設置してありました。まずは、そこで配電盤の説明を受けました。

階段を下りて現場到着。配電盤の説明を受けました。

また、移動中も、普段見ることのできない建物内の配線を見ることができました。

普段見ることができない建物の配線

続いて2階に上がり、設置中の配線のあたりでは、現場の説明に加え、必要な資格のことなども特に丁寧に説明していただきました。施工に必要な図面などはタブレットに入っていて、その図面も見せて頂けました。

配電盤周りの説明を受けている様子。タブレット内の図面も見せて頂けました。

次に屋外での配線作業の説明を受けました。

電線埋設作業の見学

次に建物の反対に回り、設置中のキュービクル(高圧受電設備)の説明を受けました。少し狭い場所なので、交代しつつ、内部の装置まで見せて頂けました。非常に大きな装置で組み立て後では建物に入らないので、建物内で組み立てているそうです。

キュービクルの見学

30分くらいの見学でしたが、電気設備関連の仕事の一端を見ることができてよい体験でした。鈴木工務店様、福山電業様、工事関係の皆様、ありがとうございました。

参加者の集合写真

最後に、学生の感想文を紹介します。

「今回の現場研修で普段は見られないような配電盤の配線、地中に電線を埋め込む作業などを見学して、とても貴重な経験ができた。また、写真でしか見られなかったキュービクルの中身(三相変圧器など)を実際に見ることで、電気設備に対する理解を深めることができた。」

「電設現場を見学して、感じたことは、今まであまり見たことがなかったり、入ることができなかったりした場所を見学することができて、初めての体験だったので面白かったです。」

「今日、実際に工事現場に足を踏み入れて、初めて建築業界の魅力と辛さを肌で感じました。工事現場に入ると、鉄筋コンクリートの匂いが漂い、大型機械が秩序整然と動き、作業員の皆さんが忙しそうに行き交っていました。その高くそびえた足場や巨大なクレーンは、工事の規模の大きさと複雑さを物語っています。作業員の皆さんが安全ヘルメットを被って、仕事に専念していらっしゃる姿を見て、敬服の念が湧きました。皆さんが烈日や風雨の中でもしっかりと立ち向かい、汗を流しながら都市の未来を築いています。
建物の内部に入ると、未完成の空間に建材が雑然と置かれ、電線が入り乱れていますが、それでも独特の秩序があります。ここのあらゆる場所には、計画やデザインの知恵が宿っています。基礎構造から空間構成まで、無数の人々の心血が注がれているのです。
今回の見学を通じて、建築が単なる積み上げではなく、芸術と技術の融合であることがわかりました。精密な計算と厳格な施工、そしてチームワークが必要なのです。また、高くそびえる建物の裏には、たくさんの建設者たちが目をつぶって奉仕していることも痛感しました。彼らこそ都市の彫刻家で、手で建物に魂を与えているのです。これからは、もっと深くこの業界を理解し、知識と力を吸収して、建築事業に貢献できるようになりたいと思います。」

 

学長から一言:本学キャンパスで間もなく竣工を迎えるものづくり工房の聚志館(しゅうじかん)の建設現場を見学した電気電子工学科の皆さんは、普段は目にすることが少ない電気関連施設・設備を間近に見て、たいへん良い経験になったようです。「百聞は一見にしかず」。真夏の暑さの中で懸命に作業に取り組む人たちの姿や専門の授業で聞いたことがあるかもしれない各種の電気設備について、具体的なイメージを頭に入れることができたことでしょう。 

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