
【建築学科】新入生オリエンテーションで「まちあるき」・建物見学をしました!
建築学科も新入生を迎え、オリエンテーションを行いました。学外での「まちあるき」や建物見学に出掛けた様子を、同学科FUKUDAI Magメンバーで、1年生を担任している大畑よりお知らせします。
建築学科の新入生オリエンテーションでは毎年建物見学を行っていますが、今年度は半日から丸1日に拡大して、「まちあるき」も加えて充実した内容としました。
バスに乗って出発です。
数日のオリエンテーションを通じて少しずつ仲良くなり、バスの中でも楽しく過ごせていたようです。
午前中は岡山県小田郡矢掛町の本陣通りを訪れました。できたばかりの「やかげ西町イベント広場」に集まり、(株)やかげ宿の佐藤様から本陣通りを中心としたまちづくりに関する説明を聞きました。
矢掛町はかつて宿場町で、本陣通りの「本陣」は 江戸時代以降の宿場町で大名など身分が高い人が宿泊していた建物です。旧矢掛本陣のある通りを魅力ある場所として、リニューアルが行われてきました。
2014年を観光元年として、やかげ町家交流館、矢掛屋(現在改修中)、道の駅山陽道やかげ宿、やかげ西町イベント広場の順番に新しい場所が整備されてきました。このような取り組みを通じて矢掛町は、2020年12月23日に、「本陣・脇本陣が揃って残る山陽道の宿場町」として、文化庁より重要伝統的建造物に選定されました。平成以降シャッター街であったこの通りも、2024年には観光客が50万人(各施設のべ人数)ほどまで増えたそうです。
その後、各グループに分かれてまちあるきをしました。
事前にいくつかの写真を提示して、本陣通りやその周辺のどこにあるかを探して歩きました。特徴的な屋根や人がやっと通れるような路地などを探しました。(写真はその一例です。)
本陣通りを行ったり来たりしながら、協力して写真を撮っていました。
佐藤様からの説明にも登場した「やかげ町家交流館」で昼食をとりました。
その後バスに乗って、岡山県高梁市成羽町にある「高梁市成羽美術館」に向かいました。
高梁市成羽美術館は打ち放しコンクリートの外観が印象的な建物です。設計を手掛けたのは有名建築家の安藤忠雄さんです。
学芸員の方々に説明をいただきながら作品を鑑賞したり、屋内外を探検して回りました。
午前中の矢掛町のまちあるきでは、本陣通りにある特徴的なものを探す課題がありましたが、高梁市成羽美術館の見学では「かっこいい建築写真を撮る」という課題がありました。(許可をいただいて撮影を行いました。)
新入生が撮影した“かっこいい建築写真”をいくつかご紹介します。
建物の形による陰影や、水面に建物が映った様子を撮ることができています。
大学に入学するまでは、まちや建物をじっくり観察する機会はあまりなかったのではないでしょうか。楽しく学べる学外見学を実施し、建築に一層興味が持てたと思います。
学長から一言:建築学科が新入生オリエンテーションの一環で実施した「まちあるき」や建物見学には、さまざまな思いやりがこもっています。岡山県小田郡矢掛町の昔ながら町並みが残る風情ある本陣通り、著名な建築家の安藤忠雄氏設計のモダンな高梁市成羽美術館と、新旧取り混ぜた見学は、この分野を専攻することを決めた新入生にとって、きっと大きな刺激となり、これからの学びに向けた良いスタートになったことでしょう。