経済学部

Faculty of Economics

【国際経済学科】卒業論文経済学部長賞受賞者のコメント

【国際経済学科】卒業論文経済学部長賞受賞者のコメント

3月20日(水)に2023年度学位記授与式が行われました。今回は、2023年度「経済学部長賞対象卒業論文執筆者」の汪雨君の感想をお学長室ブログメンバーの白がお伝えします。

 

テーマを選んだ理由

環境問題はSDGsのアジェンダの一つとしてここ数年注目を浴びています。日頃から経済学関連知識に触れる機会が多かったこともあって,中国の環境汚染問題を経済との関係で説明しようと思い,色々調べてみたところ「クズネッツ仮説」に出会うことができました。また,発展途上国は工業化建設が進行中であるため,急速な経済発展に伴い環境問題が顕在化していることから中国とインドの相違点を比較しようと思いました。

 

苦労した点

データ収集と計量分析です。分析の信憑性を高めるため,多くの時間をかけて各種データで同じ結果が出るのかを確認しました。また,データ処理や計量分析は初体験であるためEviewsの操作方法を独学で習得しました。

 

工夫した点

データ処理とモデルの構築です。どのようなデータが必要であるのか,モデルをどのように構築し検証していくべきかについて先生の指導の下で分析を進めました。試行錯誤で多くの労力を費やしましたが,幸いにも最終の推定結果が期待どおりの目標に到達でき、ほっとしました。

 

執筆を通して学んだ点

学修の集大成となる卒論の執筆を通じて,上述のデータの処理方法以外にも論文作成における体系的な思考方法を学びました。先生の指導の下で研究者が課題をどのように見つけて論証し,どのような具体的な分析手法で解決していくべきなのかに関して順序をたどって構築できるようになりました。

 

執筆を通して成長した点

論文とは真実と正確さを伝えるものであるため,真摯に取り組まないといけないことを認識しました。執筆中に難点に遭遇した場合には,様々な解決策を考える習慣が身につきました。自分が言いたいのが何かを自分に再度問いかけたり,思考方法や分析手法を切り替えて工夫をすることができるようになりました。

 

後輩へのアドバイス

国際経済学科の学生も経済学部所属であるため,経済学的な視点で世界の現象を解説できる能力を身に着ける必要があると思います。私たちの身の回りには経済学を適用すると簡単に解釈できる面白い題材が溢れております。日頃関心を有するものを掘り下げると面白い卒業論文が書けるはずです。また,執筆の際には指導教員との交流がとても重要であり,教員との意見交換で論文を改善でき,さらにその品質を高めることができます。

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