【経済学科】和田優香さん:令和7年度学生表彰(学業成績優秀者)
学年(取材時):4年
コース:金融経済コース
出身校:広島県・銀河学院高等学校
入学手段:公募推薦型選抜
和田さんにお話を伺いました。
①入学理由
高校時代から人や企業の成長を支える金融の仕事に関心があり、経済や金融について基礎から学びたいと考えていました。経済や金融の知識はどの業界においても必要とされるものであり、そうした知識を身につけることで将来の進路の選択肢を広げたいという思いもありました。
家族への経済的負担をできるだけ減らすため地元である広島県内の大学を探していたところ、福山大学では経済や金融を専門的に学べるカリキュラムが充実していることを知り、自分の将来の目標に合っていると感じました。
私が高校3年生のときはコロナ禍で、オープンキャンパスはオンラインで開催されましたが、在学生の方と教員の距離の近さやアットホームな雰囲気が画面越しからでも伝わってきました。このような環境であれば安心して学べると感じ、福山大学で学びたいという気持ちがさらに強まりました。
②金融経済コースを選んだ理由と選んでよかったと感じる点
経済学の中でも特にお金の流れや金融機関の役割に興味があったため、将来の進路として金融業界も視野に入れつつ、より専門的に学べる金融経済コースを選びました。
「金融論」「ファイナンス理論」「証券市場論」などの講義を通じて、金融市場の仕組みや企業の資金調達、投資などを理論的に理解することで、自分の関心や適性をより深く見つめ直すことができ、進路選択にも自信を持つことができました。実際の経済情勢と結びつけて考える力も養われ、企業分析や業界理解にも役立ちました。
金融に少しでも興味がある方には金融経済コースでの学びを強くおすすめします。金融を専門とする先生方が、具体例や数式を交えてわかりやすく講義をしてくださるため、専門知識に不安がある人でも安心して学ぶことができます。私自身も学びを通じて理解が深まり、興味がさらに広がりました。
③おすすめ講義紹介
助田講師の講義では、Excelを使って最適ポートフォリオや効率的フロンティアを作成するなど、手を動かしながら金融理論を視覚的かつ体感的に学べる点が魅力でした。数式の意味やデータの動きを自分の手で確かめながら理解し、それを説明できるようになる実践的な授業であり、Excelの基本操作も身につきます。毎回の感想レポートは学びを振り返るよい機会となり、理解がさらに深まりました。金融に興味がある人はもちろん、データに触れながら学びたい人にも特におすすめの講義です。
助田講師の授業風景
④成績向上や受賞につながった取り組み
入学当初はコロナ禍で遠隔授業が多く、自分で調べて理解しなければならないことが多かったため、学習に苦労しました。私は試験前に集中して勉強するタイプで、当初は成績に波もありました。学年が上がるにつれて同じコースの友人も増え、わからないことは質問し合いながら、課題にも早めに取り組む習慣が身につきました。
特に授業内容をその都度復習し、試験前にはノートをまとめ直して練習問題に繰り返し取り組むことで、理解を深めていきました。こうした日々の積み重ねが成績の安定につながり、最終的にはほとんどの科目で「秀」を取得することができたと考えています。
⑤3年間の大学生活をふりかえって
学業ではGPAを3.5以上に維持することを目標にして学修に励み、3年次からは「マクロ経済学」のスチューデントアシスタント(SA)として授業支援に取り組む中で、説明力と主体的な学びの姿勢を身につけました。早川教授のゼミの仲間と協力し、オープンキャンパスで高校生向けにキャッシュレスに関する発表やグループワークを行ったり、三蔵祭ではチュロス模擬店の運営に参加し、グランプリを獲得しました。こうした活動を通して責任感や柔軟な対応力を養うことができました。1年次から遊園地のアルバイトをしており、安全管理と丁寧な接客で高く評価されています。剣道は子どもの頃から続けており大学でも道場に通い、現在は子どもたちへの指導も行っています。
三蔵祭の模擬店運営(後列左から3番目が和田さん)
⑥「マクロ経済学」のスチューデントアシスタント(SA)を通して
SAとして活動する中で、説明力やコミュニケーション能力を高めることができました。人に教える過程で自分の理解が曖昧な部分に気づくことも多く、資料を見直したり説明の仕方を工夫したりすることで、知識をより深めることができました。
質問に訪れる後輩の話を丁寧に聞き一緒に考える中で、傾聴力や相手の立場に立って対応する力も養われました。これらの経験を活かし、今年度もよりわかりやすく伝え、質問しやすい雰囲気づくりに努めていきたいと思っています。
⑦卒業論文のテーマについて
「広島県における若年層の転出超過の要因と経済的影響」をテーマに執筆予定です。広島県は若年層の県外流出が深刻で、なぜ多くが県外に出るのか、逆に残る理由は何かに関心があります。県内の都市間差も含めて統計や先行研究を用い分析し、地域の持続的発展のヒントを探します。
⑧表彰者を代表して、後輩へのアドバイスをお願いします。
大学生活を通じて一番大切だと感じたのは「自分のペースで努力を積み重ねること」です。私自身1年生の頃はコロナ禍の影響で遠隔授業が多く、孤独感を感じたり授業についていくのに苦労したりしました。しかし時間が経つにつれて、友人と助け合いながら学びを深めていけるようになり、少しずつ自信を持てるようになりました。試験前だけでなく日常的に授業を復習する習慣をつけることで、理解が深まり学びに対する安定感が増しました。ゼミでは仲間と一緒に何かを成し遂げる楽しさを味わいました。これは学業だけでは得られない貴重な経験でした。
大学生活には多くの自由な時間がありますが、その分自分が何に挑戦したいか、どんなことに時間を使いたいかをしっかり考えることが大切です。勉強も課外活動もどれも後になって振り返ると自分を成長させてくれるものばかりです。ぜひ好奇心を持ち積極的に挑戦していってください。大学生活を充実させるためには一歩ずつ進むことが大事だと思います。自分のペースで努力を積み重ねていくことで必ず成長できるはずです!
学生表彰後に記念撮影(右から2番目が和田さん)




