
【税務会計学科】新任教員の原岡和生教授を紹介します
新学期、税務会計学科には、新たに2人の教員が着任しました。今回は、そのうちの1人、原岡和生教授の自己紹介を、ブログメンバーの堀田がお伝えします。
皆さん 初めまして。2025年4月に、 福山大学経済学部税務会計学科に着任いたしました原岡和生です。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
本年度担当する科目は、中小企業論、 アントレプレナーシップ、 ベンチャー企業論、 そして、 基礎ゼミ、 経済学演習Ⅰ、 経済学演習Ⅱ です。
さて、いきなりですが皆さんに質問です。
いわゆる「中小企業」というのは、日本企業全体の何%程度だと思いますか?
実に99.7%の企業が、中小企業。
ソニーやトヨタのような大企業はたった0.3%しかありません。
そして、
99.7%を占める中小企業は、一般に、地域に密着していて、意思決定が速く、若手でも重要な仕事を任される、などの特徴を持っています。
これだけ聞いても、今の日本の低迷状態を脱するには、中小企業の活躍がもとめられている、と思いませんか?
とは言いつつも、今、日本の中小企業は、総体としては混迷を極めています。
資金の問題、人材の問題、事業承継の問題、ビジネスモデルの問題、などなど。
それらからどうやって脱出すればよいのでしょう?
私は、それらの問題解決、特に、経営戦略、革新的ビジネスモデルの生み出し方、そしてベンチャー起業家(ほとんどは中小企業からスタートです)の育成を中心に研究、そして教育をしています。
#ベンチャー起業家: 新しい技術や新しいビジネスモデルを実現して、世の中の人々を幸せにしたいと思う未来創造人。

このイラストは、とある有名画家が描いてくれた若かりし日の私です。 写真よりも気に入っています!
最後に。
私の座右銘は「理論化できないことは 物語らなければならない」です。
これは、イタリアの碩学、U.エーコの言葉です。
経営に関することは、いや、私たちの日々の行動は、 理論化できないことばかりです。
記号論の限界、とも言われています。
だから、物語る必要があるのだ、とエーコは解いています。
わたしも、理論化できずに物語るしかない場面に多々出会います。
しかし、それでもなお、 私は理論化することを諦めたくない。
そういう研究者の後ろ姿を学生に見せたいな、と思っています。
学長から一言:税務会計学科に新たに赴任の原岡和生教授、ようこそ福山大学へ! 中小企業論、ベンチャービジネス等々、門外漢でもいずれも一度は聴いてみたい事柄ばかりです。長く豊富な実務経験に裏打ちされた授業を通じて、学生諸君もきっと大きく目を開かされることでしょう。経済学部に新風を巻き起こして下さい。大いに期待しています。