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海洋生物科学科

片山 貴士(かたやま たかし)

職 名 教授
学 位 博士(水産科学)
専門分野 増養殖学、漁具・漁法
担当科目 魚類の餌料と栄養、増養殖学、水産学概論、栽培漁業と魚介類の養殖
メッセージ 私たちの研究室は因島の内海生物資源研究所にあります。ここで、シロギス、オニオコゼ、キジハタ等を対象とした増養殖・種苗生産の研究や、多くの魚介類の最初の餌となるシオミズツボワムシの安定的な培養技術開発等を行っています。魚を作り育てることを通じて、これからの水産業について一緒に考えてみませんか。

 研究者情報 

Fukuyama Univ Ver.

海産用魚類の種苗生産を学ぼう!

現在国内では放流や養殖向けに様々な海産魚類の仔稚魚がつくられています(種苗生産といいます)。効率よく放流や養殖を行うためには、安定的に卵を得て種苗生産を行う必要がありますが、魚種によってはまだまだ多くの課題があります。この研究室では、シロギス、オニオコゼ、キジハタといった魚を用いて、生残率の向上や形態異常の軽減等を目的とした飼育実験を行ったり、安定的な採卵技術を開発することで、放流事業や養殖業に貢献できるような研究を行っています。

海産魚類の仔稚魚の飼育実験風景

シオミズツボワムシの安定的な培養技術の開発

海産魚類のふ化直後の魚の赤ちゃん(仔魚といいます)の多くは、口が小さくて配合餌料を食べることが出来ません。また、配合餌料を餌として認識してくれない仔魚も多くいます。そこで、多くの仔魚を生き残らせるためには、適切なサイズの生きたプランクトンを大量に与える必要があります。実際の種苗生産の現場では、仔魚の餌となるシオミズツボワムシ(ワムシ)を毎日大量(数億~数百億)に培養して給餌する必要があります。この研究室では、安定的にワムシを培養する技術開発の研究を行っています。

S型シオミズツボワムシ