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国際経済学科

藤本 浩由(ふじもと ひろよし)

職 名 講師
学 位 博士(国際経済・金融学)
専門分野 国際経済学、開発経済学
担当科目 マクロ経済学
メッセージ 私の専門は国際経済学ですが、おもに開発途上国と呼ばれる貧しい国々の経済発展を主題とした研究をしています。博士論文ではアフリカにおける教育の収益率について研究しました。途上国の現状を勉強することは、日本という経済的に豊かな国に住む私たち自身の生活や社会について客観的に考えるきっかけにもなると思います。

アフリカにおける教育投資の経済成長への寄与について

開発途上国での教育の普及は、それらの国々の経済発展にとって非常に重要な要件であるとされています。途上国政府や先進国、国際援助機関などによるさまざまな施策によって、途上国における平均就学年数は順調に伸びています。最も開発が遅れている地域の一つであるサハラ以南アフリカ地域も例外ではありません。この研究では、そのような教育の普及が実際に経済成長に貢献するためには、近代的な産業の成長に根差した教育需要が前提であり、教育の量的拡大のみでは効果があまりないことを、アフリカの国別統計をもとに実証しました。

ケニアの小学生たち

教育投資の収益率と技術的背景の役割

ある労働者が1年の追加的な教育を受けることで、彼の生産性は平均10%前後向上することがわかっており、これは単純に考えると、国内労働者の平均就学年数が1年増加することで国家の労働生産性が10%程度上昇すると期待できるということです。この研究では、教育の経済成長効果を理論化し検証する過去の文献にあたり、また日本の県別統計とアフリカの国別統計を用いて教育収益率を測定し、教育によって得た知識や技能がどのように使用されるか、といった技術的な背景を考慮に入れる必要性について検証しました。

家事を手伝う子どもたち