【大学教育センター】キャリアデザインゼミ「メルボルン海外研修」に行ってきました!

【大学教育センター】キャリアデザインゼミ「メルボルン海外研修」に行ってきました!

地域を想い、地域に愛され、地域から国際社会につながる“未来創造人”を育成する拠点として、福山大学のシンボルにもなっている“未来創造館”。そんな、未来創造館2階を拠点に活動するキャリアデザインゼミの有志6名が、自らの視野を世界へと広げるため、教育先進国としても知られるオーストラリアへの海外研修に行ってきました。今回のブログでは、彼らが経験したユニークな挑戦と成長の軌跡について、大学教育センターの前田が紹介します。

 

キャリアデザインゼミでは、学生たちの自立と主体性を重視した様々な活動をおこなっています。今回、そのような自主ゼミ活動の一環として、学生6名がメルボルン(オーストラリア)への海外研修に挑戦しました。

 

メルボルン空港からシティに向かうバスの中

 

友達と気ままにワイワイ楽しむ海外旅行と違い、自主ゼミとして取り組んだ海外研修には2つの挑戦テーマがありました。

1つ目は、訪問先の大学で、英語で自己紹介するプレゼンテーションをおこなうこと。これまで学んできた英語を実際に使用し、どの程度現地で通用するのか肌で実感することは、国際社会での活躍を具体的にイメージするためにも効果的な学びの機会になります。

2つ目の挑戦は各自が所属する学部・学科での学びや、卒業後の進路などに関連する取り組みをおこなうこと。学部・学科の異なる学生が所属する自主ゼミの特徴を活かし、様々な専門性と視点からお互いに学び合える海外研修にするために、6名全員が自分の興味に基づいた取り組みを計画し、実践しました。

 

訪問先大学でのプレゼンテーション

海外研修は、メルボルンにキャンパスを構える4つの大学訪問から始まりました。学生たちはこの大学訪問の際に、福山大学と自主ゼミについて紹介するプレゼンテーションを英語でおこないました。

この経験は学生達にとって、日本語が通じない環境における実践的な英語活用の機会になったことに加え、英語を「コミュニケーションツール」として捉え直す貴重な機会になりました。毎回、発表を終えた後にフィードバックを頂きましたが、多くの方から、「堂々と発表していて、素晴らしかった!」と高い評価を頂きました。

渡豪の2ヶ月以上前からプレゼンテーションの準備を頑張ってきた学生達にとって、何よりも嬉しいコメントだったと思います。

 

① Swinburne University of Technology https://www.swinburne.edu.au/

② Deakin University https://www.deakin.edu.au/

③ Torrens University https://www.torrens.edu.au/

④ Victoria University https://www.vu.edu.au/

 

学部・学科での学びに関連した個々人の取り組み

海外研修のもう一つの特徴は、各自の興味・関心に基づく現地調査の取り組みでした。今回の海外研修では、一人ひとりが自分にとっての取り組みをおこなう日「Action Day(アクションデー)」を定め、主体的な行動が求められる時間を作りました。このような挑戦の機会によって、学生たちはただ情報を得るだけでなく、能動的に知識や経験を積み重ねることができました。

6人の学生達それぞれの挑戦内容は「挑戦レポート(PDF)」としてまとめられ、早速、自主ゼミの後輩達に伝えられています。

 

挑戦レポート(PDF)

 

各自で決めた取り組みの様子

 

帰国後、海外研修での体験について振り返りをおこない、大塚学長のところへ報告に行ってきました。その時の、学生の報告を一部紹介します。

 

 

町本一城さん(海洋生物科学科4年)

私は、卒業後に地元のスーパーマーケットに就職することが決まっているため、日本とオーストラリアのスーパーマーケットの違いを知るための視察をしてきました。オーストラリアのスーパーマーケットは国籍の異なるお客様が多く、カード決済が主流で現金が使えないセルフレジがあることに驚きました。盗難防止のためのカメラが怪しい行動を捉え、AIの判断ですぐにスタッフが駆けつけるようになっていて、犯罪が起きない仕組みを作っていると感じました。

 

田中優衣さん(経済学科3年)

今回、私が挑戦したことは、メルボルンの大学に通う学生へのインタビューを通じて、コミュニケーションのかたちを調べるということでした。インタビュー調査の結果、日本人と比較してオーストラリアの人は外交的で自己表現に優れていると感じました。移民が多く、様々な文化を受け入れる国民性が、コミュニケーションの違いとして現れているのではと感じました。

 

今回の「メルボルン海外研修」は、自主ゼミならではの2つの挑戦を通じて、福山大学が掲げる “未来創造人” へと一歩近づく貴重な経験となりました。実際、海外研修に参加した学生の中には、海外留学やワーキングホリデー制度の利用について具体的な検討と準備を始めている者もいます。テストのための英語(知識)ではなく、自分らしく生きるための選択肢を広げるための英語(ツール)として、外国語を学ぶ意義を肌で体感できた海外研修になりました。

今後もこのような研修機会を自主ゼミ生たちと企画し、彼らの自立と成長を側でサポートしていきたいと思います。

 

学長から一言:公式の授業科目「キャリアデザイン」(前田吉広講師の担当)の受講から自然発生した自主ゼミの仲間の海外研修。メルボルンを舞台に、物見遊山の海外旅行とはひと味もふた味も違った経験をしてきたようです。現地の大学での本格的な交流活動、思い思いのテーマに沿った興味深いリサーチ。この経験は参加者みんなのこれからにとって大きな糧となるでしょう。