【大学教育センター】HSK5級に、本学8人目の合格者が出ました!

【大学教育センター】HSK5級に、本学8人目の合格者が出ました!

福山大学で初修外国語を担当している劉国彬准教授から、中国語を受講している学生の資格取得について嬉しい報告が届きました。(投稿:学長室ブログメンバー 前田)

 


2023年7月16日に実施されたHSK試験で、西本翼さん(経済学部経済学科3年)が5級に合格しました。本学では8人目の合格者となります。これまでHSK5級に合格した8名の学生は、すべて経済学部の学生です(参考:本学では2012年に記録し始めて以来、2023年の現在までに、HSK1級から6級までの受験者数延べ579名、合格者数延べ460名となっています)。

 

HSKは中国語を母語としない者の中国語レベルを測定するために作られた中国語国家標準化試験です。この試験は北京語言大学にある中国語レベル試験センターが開発したもので、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠組み)という世界共通の基準に準拠するよう設計されています。その目的は、中国語を母語としない受験者の生活、学習と仕事における中国語のコミュニケーション能力を測るためです。HSK(1級)、HSK(2級)、HSK(3級)、HSK(4級)、HSK(5級)、HSK(6級)の6段階があり、6級が最上級レベルです。

 

HSK公式ホームページ「HSK5級について」https://www.hskj.jp/level/w_5/

 

このたび西本さんが合格したHSK5級は、中国語の新聞や雑誌を読むことや、中国語の映画テレビ番組を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができるレベルです。受験者は日常語彙2,500語程度の習得が求められます。HSK4級があれば、就職に有利と言えます。(参考:劉国彬「中国のソフトパワー戦略における対外中国語教育実践の実証的研究/G大学孔子学院のプログラムの利用経験者に着目して」(アジア教育文化ジャーナル、第5巻、11頁-32頁)において言及 URL:https://www.scjer.com

 

HSK5級の問題例(HKS公式ホームページより参照)

 

2019年まで、本学での上級レベルに該当するHSK5級合格者は、留学経験のある者や保証人が中国人のHSK受験生でした。しかし、2020年から新型コロナウィルスの世界的な大流行によって海外留学ができなくなり、留学経験のない日本人学生にとっては、HSK5級の合格は難関でした。それでも本学では、2020年に1名、2021年には3名の学生が合格しました。そして今年は、西本さんが見事に合格しました。西本さんは全く中国留学経験がなく、大学での中国語学習だけで合格しました。本人の努力は、凄いものでした。今後、更なるHSK試験受験対策に取り組み、本学学生の就職の一助となるよう、ますますHSK上級レベルの合格者を出せるように努めていきます。

次回の試験日は12月3日(日)です。申し込み期間は10月5日(木)~11月2日(木)午後4時までです。

 

学長から一言:中国語能力の検定試験HSKの上級レベルである5級に見事合格した西本翼さん、おめでとう! 本学で一から中国語の学習を始め、国内だけで学んで今回の成績を修めるには、自身が相当に努力したことでしょう。加えて、正規の授業時間だけでなく、日頃から課外の指導にも熱心な劉国彬准教授の努力も見逃せません。言葉は新たな世界への扉を開くツールです。これからも上級合格者が次々と生まれることを願っています。