【機械システム工学科】ナノワイヤの研究成果が新聞に掲載!

【機械システム工学科】ナノワイヤの研究成果が新聞に掲載!

表面設計工学の専門家である加藤昌彦教授の研究成果が、日刊工業新聞に掲載されました。

以下、加藤教授からの報告です。機械工学科の学長室ブログメンバー小林が公開します。

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新聞記事に掲載された研究について、紹介します。
本研究室では、これまで下の写真のようなナノレベルのワイヤを形成することに成功していました。ナノレベルというのは、直径がナノメートルレベル(0.0000001m以下)という細さを意味しています。もちろん肉眼では見えません。電子顕微鏡でやっと確認できる世界です。これぐらいまで細くなると、通常の世界では考えられない特性が出ることがあります。

このワイヤについて研究を重ね、今では形状のバリエーションを増やすことができるようになりました。例えば、下の写真はワイヤの長さを抑えて太くし、突起状にしたものです。

この突起は、非常に硬くて摩耗しにくいという利点があります。電気も通します。
そして、この応用研究として、突起で物体の表面をコートし、表面の摩擦を1/3に低下させることに成功しました。このことが新聞に掲載されました。

この技術は、幅広い分野への応用可能性があります。今年度は、耐食性(錆びや腐食を防ぐこと)の向上への応用研究をスタートさせました。この分野の技術振興をサポートする財団の助成も得ることができました。現在では、研究室の4年生が卒業研究として、この研究に取り組んでいます。

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加藤教授によると、この研究では究極的に滑りのよい物体表面の実現を目指しているとのことです。夢のあるいろいろな機械の誕生につながりそうで、今後の進展が楽しみです。

 

学長から一言:面白いですね-。。。もともとの素材は何なんでしょうね。。。それは「ひ・み・つ」なのかもしれませんねッ!!!応用への発展についてのブログ記事が届くのを楽しみにしていま~す!!!卒論生の皆さん、がんばって!!!