【メディア・映像学科】鞆の浦deARTが閉幕!

【メディア・映像学科】鞆の浦deARTが閉幕!

9月26日(日)から鞆の浦一帯で開催されていたアートイベント「鞆の浦deART」が閉幕しました。本イベントに映像2作とポスター1作を出品したメディア・映像学科3年生の瀨戸さんから参加レポートが届きましたので、学長室ブログメンバーの渡辺が紹介します。なお、展示作品搬入の様子も学長室ブログにアップしておりますので、合わせてご覧ください。


メディア・映像学科3年生の瀨戸翔太です。9月26日(日)~10月17日(日)までの間「鞆の浦deART」というアートイベントにて、顕政寺の本堂をお借りして作品展示を行いました。私は、授業で制作した恋愛がテーマの短編映画、そして、そのスピンオフとなる短編映画、コラージュ作品の3作を出品しました。短編映画はコロナ禍だったこともあり、密を避け、他者との接触を避けるため、脚本や撮影、出演を全て一人で行いました。一人で恋愛ものをどう展開させるかが課題でしたが、それを逆手に取った良いストーリーができたと思っています。

また、私はゼミでコラージュアニメーションを用いたMV(ミュージック・ビデオ)の制作をしているのですが、それは著作権の関係で持ってくることができなかったため、雰囲気だけでも伝えようと平面のコラージュ作品を展示しました。私の作品はお寺の本堂の中央に置かせてもらったのですが、コラージュの宗教的な不思議な世界観とお寺の装飾がマッチしてすごく馴染んでいました。

 

映像作品は、本堂の白壁に投影、写真やデザインなどは本堂の壁や柱に展示しました。

普段、映像は画面かスクリーンに映った状態でしか見ることはありませんが、今回はお寺の壁に投影ということで、壁の質感が感じられたり外の音も聞こえたりと、新鮮な環境での展示となりました。また、お寺の本堂に入ると壁に掛けられたデザインや写真がまず目に入り、お寺の荘厳なイメージにアートが加わり、ポップさのある空間になりました。柱にも写真が散りばめるように貼られており、気付くとワクワクする展示方法になっていました。

展示会場には芸術が好きな人はもちろん、ふらっと訪れた家族連れのお客さんが思いのほか多く来て下さいました。今回は、私も含め出品者の映像作品のほとんどは、授業で制作したものを持って行ったこともあり、内容的に、家族連れの特にお子さんに興味を持ってもらうのが難しかった印象があります。この展示イベントの性格を前提に、ターゲットを意識した作品も制作して持っていけばよかったなと思います。来年は、もっと幅広くお客さんに見てもらえるような作品や仕掛けを制作して展示ができたらと思います。是非ご期待の上、見に来てください!

 

 

学長から一言:鞆の浦の顕政寺ご住職の寛大かつ粋な計らいで昨年に続いて実現した本堂での作品展示は、素晴らしい成果が上がったようですね。予想以上の来場者があったとのこと。瀨戸翔太さんをはじめ、参加したメディア・映像学科の学生諸君は、自ら制作した作品を魅力的に見せるための展示の仕方にも工夫して、ずいぶん勉強になったことだと思います。門外漢の私は「コラージュ」という技法が、さまざまな素材を貼り付けて作るものだということを初めて知ったのですが、ご本尊を祀る祭壇の前に飾られた作品は独特の雰囲気を醸し出しています。「鞆の浦deART」の催しが続く限り、また新しい趣向を凝らして、来場者を楽しませてあげて下さい。