【建築学科】びんご建築女子「夏休みこども建築模型教室」は今年も大成功!

【建築学科】びんご建築女子「夏休みこども建築模型教室」は今年も大成功!

今回のブログに対しては、クリエイティビティを発揮したこどもたちと、それを引き出した建築学科のお姉さんたちの双方に拍手が送られると思われます。「びんご建築女子」運営メンバーの木曽さんと梶原さん(サポート:佐々木准教授)から届いたリポートについて、学長室ブログメンバーの伊澤が紹介します。

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皆さんこんにちは!びんご建築女子「子ども模型教室」運営メンバーの木曽と梶原です。8月10日(火)と17日(火)の両日、びんご建築女子の企画で「夏休み子ども建築模型教室」を開催しました。

昨夏、コロナ禍で実施できなかった「30分の1のミニチュアハウスをつくる模型教室」を遠隔で開催しました。今回は、小学校4年生から6年生までの計14人が参加しました。

Zoom配信のためのタイトル画です。

本番前のリハーサルの様子です。

製図室に各自がパソコンを持ち込んで、しっかりソーシャルディスタンスを保ちながら行いました。

 

サポートに当たる学生たちは、一人ずつ担当する小学生が決まっており、事前に模型キット作成や送付を通じて、個別に郵便でのやりとりをしています。しかし、実際にどんな子に会えるのか当日までドキドキしていました。

事前に送付した模型キットです。 

一人一人の写真をつかった30分の1の自分ものさしと手紙が入っています。

模型教室のZoom画面です。

 

さて、いよいよ本番です!子ども模型教室リーダーの日高さんの進行で企画の説明、佐々木准教授によるミニ講座、そして作り方の説明を行った後、子どもたちはお姉さんたちと1対1でどのような家を形にしていくか考えます。一方、指導役の学生の方は小学生の皆さんと打ち解けられるように手探りで行っていましたが、徐々に慣れてきて、好きなことや趣味などいろいろな会話をすることができました。

模型の作り方を手元カメラで写しながら説明します。

ブレイクアウトルームに別れてマンツーマンで設計を考えています。

 

次に、子どもたちがお姉さんと打ち合わせた後、どのようなお家を造るか発表していきます。

自分で書いた設計図をみせながら発表します。

 

ペットと暮らせるお家、スポーツのできる家などなど、趣味を詰め込んだ素敵なアイディアがたくさん出ました。子どもたちはたくさんの人の前でしっかりと自分の伝えたいことを頑張って説明していました。発表はとても上手でした!

 

発表が終わり、1週間の制作期間に入ります。そして、1週間後に完成模型の発表です。私たちスタッフも、子どもたちがさまざまなアイディアをどのように表現するかとてもわくわくしながら待っていました。

 

そして、8月17日(火)。1週間が経ち、2回目の子ども建築模型教室の始まりです。発表前には保護者から続々と素敵な模型写真が送られてきて、子どもたちの作品の完成度の高さにスタッフもびっくりしました。

出来上がったミニチュアハウスです(撮影は保護者の方で、このブログへの掲載許可をいただきました)。

 

同じキットから作ったとは思えない多様な模型が出来上がりました。次は発表です。出来上がった模型のことをどうやって伝えるか、お姉さんと1対1で打ち合わせをしていきます。工夫したところ、自分が大事にしたところを言葉で説明する大切さを教えるなど、お姉さんが時々補助しながら、発表内容を決めていきます。さあ、いよいよ完成模型の発表です!

それでは、いくつかの模型を紹介していきます。

これは本を読むための家です。

一冊ずつ本をつくって細部まで作り込んでいます。

 

屋根を既存の形にせず、天体観測の出来る高い屋根を造っています。

犬が楽しむ場所もちゃんとであります。

自分ものさしをつかって寸法もバッチリです。

 

音楽のための家。

実際に音の鳴るように工夫して造っています。

 

水害に備えて屋根の上に避難場所をつくった家。

床下収納の引き出しなど細かなところまで詳細に作られています。

 

どの作品も様々な工夫が施されています。個人的には水害を考え屋根に避難できる場所を造ったり、趣味のアーチェリーの弓まで再現していた作品が印象に残っています。子どもが考える家は私たちが想像する以上に具体的で優しさにあふれていました。

クラフトナイフで楊枝を削ってつくったアーチェリーの弓。

びっくりの精度です。

 

発表の様子です。自分の考えたことをしっかり伝えます。

 

 

発表の様子です。模型を使って説明します。

 

全ての模型作品を見せ終えた後、それぞれが印象に残った作品を教えてもらいました。「これがすごかった!」「とてもいいと思った!」と、それぞれ自分が良いと思ったことを紹介してくれました。自分が作るだけでなく、他の人の作品を見て良い刺激をうけたことがわかりました。

この企画の目的であった「楽しく建築を学ぶ」こと、「人に自分の考えを伝える」ことを2回にわたって経験してもらいました。小学生の皆さんも遠隔での建築模型教室ということで戸惑いがあったと思いますが、自分の考えでつくり、自分の言葉で素敵な発表ができていたと思います。

最後になりましたが、子ども模型教室に参加して頂きました皆様、この度は誠にありがとうございました。子どもたちに楽しんでいただけたようで、とても嬉しく思っています。例年とは違い私たちが実際に側で教えてあげられなく、親御さんにはとても苦労をおかけしたと思います。さらに、模型教室をする中で至らない点も多かったと思います。私たちもこの経験を通して、次回の企画に活かし、コロナに負けずいろいろな事に挑戦していきます。また、何らかの形でお会いできることを心待ちにしております。模型教室に関わっていただいた皆様に、厚く御礼申し上げます。

最後に完成した模型をもって記念撮影!みんな笑顔が素敵です!

 

 

 

学長から一言:基本の形は予め決まっているとはいえ、家の模型キットを子どもたちが独自のアイデアでさまざまに造り変えていく、面白いですねえ。子どもの想像力は無限、ひょっとすると、大学生のお姉さんが思いもしなかった斬新な作品に仕上がったのもあったことでしょう。準備も含めて大変だったと思いますが、きっと子どもたちにとっては夏休みの良い思い出になったことでしょう。学生の皆さんも楽しめましたか。