平成30年度 第1回福山大学教養講座 レポート

平成30年度 第1回福山大学教養講座 レポート

株式会社学研ホールディングス代表取締役社長の宮原博昭氏をお迎えして、「日本の教育と出版ー学研社長流 変化に立ち向かうための心構えー」と題して、今年度初めての教養講座が開講されました。

その様子について、今回は学長室ブログメンバーの前田(大学教育センター)がレポート致します。

講師自身の豊富な経験をもとに紡ぎ出される、大学生活で大切にして欲しいリアルなメッセージの数々に、聴講している学生たちも興味深々です。

 

私が個人的に興味深かったメッセージベスト3をご紹介させていただくと、

1「人を嫌いにならない すべてに興味関心を持つ」

人の好き嫌いを持つと、結局自分が損をしてしまう。
小学生に嫌いな教科について質問をすると、様々な答えが返ってくるが、
その理由の中に「先生が好きじゃないから」というものも数多く含まれる。
人を嫌いになることで、将来の選択肢が狭まってしまうのはもったいない。
周囲の人の長所を見るようにすることが大切。

 

2「人生・仕事の結果は、考え方×熱意×能力(稲盛和夫「働き方」より)」

大学時代の過ごし方は2つある。
興味のあることだけに集中して、ビルのような形で能力を高めていくか、
幅広いことに取り組み、ピラミッドのような形で能力を形成していくか。
学生時代はスポンジのように様々な考え方を吸収できる貴重な時期。
幅広いことに興味・関心を持って、取り組むことが大切。

 

3「打席に立たずしてチャンスを逃すこと=罪が重い」

チャンスは何度も来ない。20代のチャンスを多くの人が棒に振っている。
挑戦していない人が多い。その理由として自信がない、経験がないという人が多い。
それなら40代や50代になれば自信が持てるのかというとそんなことはない。
勝負しないといけないときに、チャレンジすることが大事。

また、教育業界における自社の位置づけから学研のビジネスモデル、更には日本における教育の歴史など、非常に多岐に渡って「教育」をテーマとした興味深いお話を伺うことができた講演でした。教育の現場に携わる者として、まだまだ学ぶべきことが数多くあることに気づく事ができました。

学生の皆さんにとっても、自身の将来を考える上で多くの気づきを得ることが出来た講演だったのではないでしょうか。学研ホールディングス代表取締役社長の宮原様、この度は貴重なお話をありがとうございました。

 

学長から一言:超多忙の宮原様。。。本学の学生のために、ありがとうございました!打席に立たずしてチャンスを逃すこと=罪が重い」は、学長の私にも耳が痛~い!!!