【社会連携センター】福山大学が単独出願した研究を新技術説明会で発表!

【社会連携センター】福山大学が単独出願した研究を新技術説明会で発表!

 11月14日(木)、東京のJST東京本部別館ホールにおいて、JST主催の「新技術説明会」が開催されました。この新技術説明会での発表について、社会連携センターの中村が報告します。

 この新技術説明会は、大学、高等専門学校、国立研究開発法人等の公的研究機関から生まれた研究成果(特許)の実用化(技術移転)を目的に、新技術や産学連携に関心のある企業関係者に向けて、研究者(=発明者)自らが直接プレゼンする特許の説明会です。

 つまり、JSTが産と学の出会いの場をセッティングし、この場で出会った産と学をマッチングへと導くものです。

 今回、本学からは工学部スマートシステム工学科の伍賀正典准教授が発明した「切断半球ミラーを用いた全方位カメラシステム」についてプレゼンしました。この発明は、福山大学が単独出願しており、未公開です。

 また、福山大学は現在発明等を事業として実施していないため、知的財産権を実施する企業を探す必要があり、新技術説明会はその手段の一つとなっています。

 新技術説明会に参加する企業は単独出願で、まだ未公開の発明を望んでいることが多いことや特許出願の内容は出願から1年半経過すると公開されることから、早期に福山大学の知的財産権を実施する企業を探す必要があります。

 新技術説明会は、関連する同分野のテーマを4テーマ以上用意すれば、JSTの4万通以上のメールDMでの案内による新技術説明会の単独開催が行えます。しかし、地方大学において多くの企業が望んでいる未公開の単独出願を同じ分野で4テーマ以上用意できる大学は少ないのが実情となっています。

 この問題を解決するために、さんさんコンソ(中国地域産学官連携コンソーシアム)の事業である「2019年度さんさんコンソ新技術説明会」に加わり、テーマを持ち寄ることによって同じ分野のテーマ数を満たした新技術説明会を合同開催することになりました。

 今回、さんさんコンソが募集する分野は「ライフサイエンス分野」と「情報・通信分野」の2分野で、福山大学は「情報・通信分野」で発表を行いました。

 参加者62名の前で、伍賀准教授は小型模型を提示しながら発表しました。しばらくすると、この発表時の動画をJST新技術説明会の発表技術アーカイブスで見ることができるようになります。

 発表が終わると、名刺交換が発表会場から出たところで行われます。名刺交換後、特に興味を示していただいている企業との個別面談となります。個別面談は15分となっていますが、今回は長時間にわたっての個別面談となりました。

 現在は、個別面談を行った企業や興味を持っていただいた企業と伍賀教授との間でこれからの進展について、メールによる意見交換等を行っているところです。

 私は、伍賀准教授による新技術説明会(情報・通信)での発表やデモンストレーション及び個別相談に関するコーディネートを行うために帯同しました。

 社会連携センターは、福山大学の研究シーズと企業のニーズのマッチングを行い、福山大学の「知」を社会へ還元して地域貢献ために積極的に活動いたしますので、これからもよろしくお願いします。

 

学長から一言:伍賀准教授によって開発された新技術を活用したい企業が現れて、画期的な新製品が出来るとうれしいですねッ!全方位カメラシステムですから、面白いものが出来そうですが。。。期待していま~す!