【海洋生物科学科・生命栄養科学科】しまなみテッポウギスプロジェクト「美味しさタグ」の検討

【海洋生物科学科・生命栄養科学科】しまなみテッポウギスプロジェクト「美味しさタグ」の検討

本学ブランディング事業の一環として、7月24日(水)、海洋生物科学科と生命栄養科学科は産業分野(しまなみ寿司)との共同で「美味しさタグ」の検討を行いました。

福山大学では、これまでにシロギスの養殖技術開発に関する研究を行っています。養殖シロギスの商品開発や企画・店舗での実販売は、昨年までにしまなみ寿司と共同で実施してきました。今年度からは新たな取り組みとして、シロギスの食感や旨味などを数値化し、それらを商品に添付する(美味しさタグ)ことを開始します。これは、天然魚にない養殖シロギスの付加価値をより消費者に実感してもらうことを目的としています。

今回は、ベースとなる天然魚のシロギス、比較対象としてマグロ、ハマチ、マダイの官能評価、食感・旨味の評価を行いました。まずは有瀧教授から趣旨説明があり、その後、石井教授から官能評価の説明がありました。

官能評価は、海洋生物科学科の男子学生25名と生命栄養科学科の女子学生25名で行いました。また、しまなみ寿司に協力していただき、寿司ネタの大きさにさばかれた4種類の刺身を評価しました。学生は、慣れない官能評価に「難しい…」と悩みつつも、真剣に見た目や香りも含め、味の評価を細かく実施してくれました。

また、刺身の硬さ測定も行いました。さらに、アミノ酸等の旨味成分の分析も行っています。このように官能評価での「ヒト」の感覚だけでなく、「科学的」にも分析します。

 

今後は、9月中旬に結果を検討し、10~11月にしまなみ寿司の店舗で実際に「美味しさタグ」をつけて、来店者の方にタグの評価などを行ってもらう予定です。来店者の方にタグを見ながら「利き寿司」をして好みに合った商品を選択し、食べることの楽しさを実感していただければと思っています。

 

学長から一言:いよいよ福山大学ブランド「テッポウギス」が、市場に出る準備に入りましたねッ!理系の分析だけでなく、官能評価という文系評価も取り入れて、総合大学ならではの”味見”実験が、ユニークで、おもしろ~い!!!皆さん、テッポウギスが市場に出てくるのを、お楽しみに!!!