【心理学科】第１回教養ゼミで松田学長登場！ピア・サポートについて語る
入学からそろそろ２か月です。毎週行っているピア・サポート活動はいかがでしょう？
皆さん、こんにちは！心理学科の大杉です。今日のブログは、なんと松田学長が登場です！心理学科の第１回教養ゼミで、松田学長がピア・サポートについて話された様子を金平助教に紹介していただきます。
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新入生の皆さんの中には、「なかなか新しい仲間づくりが難しい…」という人がいるかもしれません。
心理学科では、平成１６年の学科開設時からピア・サポート活動に着目し、これを１年生の教養ゼミの授業に導入しています。
ピア・サポートとは、仲間（peer）を支援（support）する、つまり日々の生活の中で友人関係を上手に活用するということです。
４月最初の教養ゼミでは、環境が変わり、仲間づくりに苦労している１年生の皆さんに向けて、松田学長が仲間作りのヒントになるよう、ピア・サポートについて語られました。
１年生の副担任の金平が、この時の授業の様子を報告します。
教養ゼミに松田学長が登場
松田学長は本学の学長でありながら、人間文化学部心理学科の教員でもあります。多忙なため、なかなか教壇に立てない松田学長ですが、心理学科の教養ゼミでは、必ず一度講義を行います。新入生も学長の講義にどきどきです！
ピア・サポートの必要性について
松田学長は、現代の若者のおかれている状況から「育ちにくい能力」と「求められる能力」のズレを指摘し、教養ゼミで実施するピア・サポートの必要性について語られました。
具体的には、様々なデータを用いながら現代の若者が「育ちにくい能力」として、
- 現代の若者は、少子・核家族化の中で育つことにより、集団の中での適切な振る舞い方を家庭で学ぶのが難しい状況にあること。
- 異年齢や異性、多人数の交流の少なさから貧弱な遊び集団となりやすく、スマートフォンなどの普及により実体験に乏しい仲間関係となりやすいこと。
- 高学歴社会により、学ぶことの意味や学歴の効用が見えにくく、学ぶ意欲や挑戦する力がつきにくいこと。
これら３つの特徴により、基礎的な社会性、コミュニケーション能力、リーダーシップ、チームで働く力、未来や社会貢献に向かう態度･志向性が育ちがたい状況にあると説明されました。
しかし、その一方で、現代の若者が「求められる能力」として、
- 社会構造や社会的風土、価値観の変化と多様化により、考え･目標･価値観等の違う人と交わらなければならないこと。
- 生活は全般に豊かになり、食べるために生きる社会から、生きるために食べる社会になり、何のために生きるかを問われ続けること。
- 高度文明社会、グローバル社会で生きるため、社会の若者（大卒者）への要求が高度化していること。
これら３つの特徴により、高度の社会性、コミュニケーション能力、リーダーシップ、チームで働く力、学びや社会貢献に向かう態度･志向性がとても重要であると学長は話されました。
このように、若者に「求められる能力」が現代では自然には「育ちにくい能力」であるという矛盾について語られ、そのような難しい状況にあるからこそ、教養ゼミで実施するピア・サポート・トレーニングが有効であると学長は話されました。
講義後には、本学の学修支援システム「Cerezo」を使って、意見や感想を提出する宿題が出されました。早速、新入生たちは、ピア・サポート・トレーニングの必要性やこれから体験する期待について書き込んでいました！
心理学科が実施するピア・サポート・トレーニングは、新入生が１６～１７人程度のグループに分かれ、学科の先輩である学生サポーターも授業に加わり、実際に体験しながら進んでいきます。その中で、自分自身について考えたり、相手の異なった考え方や感じ方にも耳を傾けたりして、互いによりよくサポートするためのスキルを楽しく身につけていきます。
松田学長も、実際に各グループを回られ、新入生と一緒にグループワークに参加されます。
これから、ピア・サポート・トレーニングにより多様な意見と感情を共有することによって、新しい自分を発見してほしいと思います！
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以上、金平助教からの報告でした。仲間同士で助け合える、ともに成長できるって素敵ですよね！多くの学生が良き仲間に恵まれ、たくましく成長してくれることを心から願っています。
学長から一言：毎週1回、ピア･サポートに参加して新入生と一緒に活動するのは、私にとっては素敵なリフレッシュ！各グループを一巡しましたが、だんだんと人間関係が構築されて行っている様子がよく分かります。。。楽し～い！！！
