本学の教育・研究・社会貢献について全国に向け相次ぎ発信!!

本学の教育・研究・社会貢献について全国に向け相次ぎ発信!!

福山大学の「瀬戸内の里山・里海学」は、本学独自の研究ブランディング戦略の大テーマであり、この下に全学的な研究プロジェクトが様々に展開されています。これらの研究プロジェクトでは、地域貢献も視野に入れながら学生も参加しうる教育効果の高いものとなるよう「前に横に深く連携を広げ」ながら(学長室ブログ:2018年12月22日)精力的な取組が進められているところです。さて、本学が推進している「瀬戸内の里山・里海学」の意義や教育・研究・社会貢献面での活動状況について、全国の大学に向けて広く発信する機会を得ました。合計3回の講演を行ったのは松浦副学長です。その一つに参加した大塚副学長から原稿が届きましたので、秘書室長の坪根が紹介いたします。

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去る2月21日(木)、東京で日本私立大学協会主催の平成30年度私立大学経営問題協議会が開かれました。私立大学のガバナンス、つまり運営や意思決定の在り方に関して検討するこの催しにおいて、優れた実践の事例として「地域連携重視の福山大学ブランディング戦略の取組」と題する講演が行われました(『教育学術新聞』平成31年2月27日付けに関連記事が掲載)。次いで、3月1日(金)には大阪、1週間後の3月8日(金)には東京と2つの会場で開催された私立大学等改革フォーラムでも「全学展開する地域連携重視のブランディング戦略」と銘打って、全国に向けて本学の紹介がなされました。これらの全国的な催しにおいて、研究ブランディング事業への取り組みを中心としながら本学で日々展開されている教育や研究や社会との連携や貢献、さらにそれらを円滑に運営するための仕組みについて余すところなく発信するという重要な役割を一手に引き受け、八面六臂の活躍ぶりを示したのは大学教育センター教授でもある松浦史登副学長です。

この3月末を以て、36年の長きにわたった本学での勤務にいったんピリオドを打たれる松浦副学長は、3月1日公開の「学長短信」No.114掲載の松田学長による詳細な紹介でも述べられているように、まさしく本学に関する生き字引のような存在です。だからこそ、上述した広範な領域にまたがる難しい仕事も難なくこなすことが可能なのです。たまたま上述した大阪での私立大学等改革フォーラムに参加し、講演を間近で聞いた者として、その一端を記録に残しておきたいと思います。

当日、会場の大阪ガーデンパレス大広間は百数十名の参加者で埋め尽くされました。私立大学等改革総合支援事業タイプ1「教育の質的転換」に関する講演2件、同タイプ5「プラットフォーム形成」に関する講演1件に続いて、フォーラム第一部を締め括ったのが松浦副学長による講演です。平成28年度から選定された多くの研究ブランディング事業助成対象校を代表する立場で登壇し、本学の取り組みについて語るというものでした。講演では、本学の置かれた地勢的特色、大学の施設・設備を含む概要、地域に根ざす大学としてのミッション、教育の基本方針までを体系的かつ簡潔にまとめた上で「瀬戸内の里山・里海学」を構成する各研究プロジェクトの成り立ちと具体的展開について過不足のない説明がなされました。会場に集まった参加者には、本学の地道で誠実な教育・研究への取り組みが伝わったに違いありません。

フォーラム第二部では、共愛学園前橋国際大学の大森昭生学長の司会で、第一部の講演者によるパネルディスカッション「私立大学改革における未来像」が行われました。その中で、松浦副学長からは、本学の地域と結びついた研究ブランディング事業を構成する諸研究は、昨日今日始まったものではなく、地域社会との長い連携の歴史に裏打ちされたものであることが説明されました。すなわち、地場産業振興センターとの間で積み上げられた協力関係、そして、びんご圏活性化戦略会議が発足し、そこへの学長の参加が連携に拍車をかけたことなどへの言及です。

ちなみに、この研究ブランディング事業は、昨年、東京医科大学と文科省幹部との事業対象校選定をめぐる癒着が明るみに出たことも一因として、平成31年度を以て支援の打ち切りが突如決まりました。この助成事業の対象校に選定された本学を含む諸大学の実態や努力とは、ほとんど無関係な打ち切り決定に関する財務省からの説明は「ブランドイメージの向上」は本来各大学が自前で行うべき内容であり、加えて本事業が「教育の向上に直接貢献するものではない」とのことです。しかしながら、松浦副学長の講演では、本学の各研究プロジェクトがいずれも学生を巻き込んで実施され、教育の質向上に多大な貢献となりうることが示され、事業打ち切り理由への反証となるものでした。この上は、公的助成の有無にかかわらず、学生の成長にも資する「瀬戸内の里山・里海学」の研究プロジェクトを力強く推し進め、大学としての矜持を示すことが肝要でしょう。

 

学長から一言:松浦副学長に全部押しつけて、学長何してたの?と言われそうですが。。。3日とも、学長が外れることの出来ない会議をやっていました。。。しかし松浦副学長でないと語れないすばらしい講演になったと思います。。。昨日(3月12日)は全教職員対象のSDとして、学内でもう一度講演してもらい、全員松浦節に酔ったところです!!!