【図書館】講演会「ユーロの経済学」を開催!
「日・EUフレンドシップウィーク」イベントの一環として、講演会「ユーロの経済学」を5月11日(月)に附属図書館本館ラーニングコモンズで開催しました。その様子を附属図書館の田邉がお伝えします(投稿はFUKUDAI Magメンバーの大谷)。
本講演は「ユーロの経済学 -EU加盟国における共通通貨導入の是非」をテーマに、国際経済学科、鈴木伸講師によりワークショップ形式で開催しました。
EUとは
欧州連合(EU:European Union)は、独特な経済的および政治的協力関係を持つ民主主義国家の集まりであり、現在27カ国が加盟しています。EU加盟国はみな主権国家ですが、その主権の一部を他の機構に譲るという、世界で他に類を見ない仕組みに基づく共同体を作っています。EUの総人口は今や4億5,000万人を超え、EUはすべての欧州市民に平和、繁栄および自由を保障するとともに、平和構築や開発援助などを通じ、世界の平和と安定に積極的に貢献することを目指しています。
ユーロとは
ユーロは、EUの単一通貨で、2002年に12カ国で流通が開始し、これらの国(ユーロ圏)唯一の法定通貨となりました。その後、ユーロ圏は21カ国まで拡大しました。
(駐日欧州連合代表部HP:https://www.eeas.europa.eu/japan/eutoha_ja?s=169#9925より)
講演では、体験型ゲームを通してユーロ導入のメリットおよびデメリットについて学びました。このゲームでは、2人1組が1つの国として、他国と巧みに貿易を行い、自国を最も豊かにすることを目指します。貿易の対象としてはお菓子(あめ)が用いられ、実際にお菓子をやり取りすることで物の移動を体感しながら取引を行いました。
ゲームの進行にあたっては、お菓子の価格が変動したり、為替手数料が増減したりと経済状況の変化が設定されており、参加者は利益の確保と多様な種類のお菓子の獲得を目指して、工夫を凝らしながら取引をすすめます。

公演の様子
開始当初は、貿易の進め方に戸惑う様子や、思うように取引が進まず苦戦する場面も見られましたが、ゲームが進むにつれて、利益を上げるために相手国と積極的に交渉する姿が見られるようになりました。
最終的には、4か国すべてが全種類のお菓子を獲得し、拮抗した結果となりました。
ゲーム終了後は、鈴木講師よりユーロを導入することのメリットとデメリットに加え、導入の可否には各国の経済的背景が大きく影響しているという説明がありました。
ユーロの導入にあたっては一定の基準が設けられており、導入国間で貿易が円滑になるという利点がある一方で、ひとたびユーロ危機が起きると各国の経済が大きな影響を受けるというリスクもあることを学びました。
今回の講演を通して、参加者の皆さんからは、「ゲーム形式で楽しかった」「少し難しい内容だったけれど、ユーロ導入のデメリットについて知ることができた」といった感想が寄せられました。本講演は、ユーロを導入している国と導入していない国、それぞれが置かれている状況や背景について考える有意義な機会となりました。
今回の講演会に併せて、附属図書館本館では鈴木ゼミ生が企画した「EUフレンドシップウィーククイズラリー」も実施しています。館内に設置された5つのクイズポイントをめぐって、チラシに掲載のFormsからクイズに回答してください。すべての問題を解くと最後にメッセージが表示され、景品がもらえます。現在実施中ですので、ぜひご参加ください!

EUフレンドシップウィーククイズラリー(クイズポイント1)
また、附属図書館本館内には、「EU情報センター(EUi)」が設置されています。
EUiは、ルクセンブルグにある欧州委員会出版局が発行するEU官報、条約、年次報告書、月例報告書、統計資料などのEU公式資料や、各政策分野についての広報資料を所蔵しています。日本国内には、国立国会図書館と18校の大学にEUiが設置されています。
EUに興味を持たれた方、EUについて調べたいと思った方は、お気軽に「EU情報センター(EUi)」にお立ち寄りください。


EU情報センター(EUi)
今回の講演会は、参加者の皆さんがEUやその共通通貨であるユーロについて理解を深めるきっかけとなったのではないかと思います。
ご多忙の中、貴重なご講演をいただき、心より感謝申し上げます。
例年どおり今年度の三蔵祭においても、EUに関する知識を深める「EUクイズ」を実施する予定です。皆さんのご参加をお待ちしています!
学長から一言:附属図書館の企画で「日・EUフレンドシップウィーク」の記念行事として講演会を開催。図書館の一角には常設の施設として「EU情報センター(EUi)」が置かれており、いつでもEU関係の資料展示を見ることができますが、今回、国際経済学科の鈴木伸講師による「ユーロの経済学」と題する講演は、体験型ゲームも採り入れ、ユーロ導入のメリットおよびデメリットについて学ぶ好機会となりました。北欧経済を中心にヨーロッパに関して造詣の深い鈴木講師ならではの内容に、参加者は大いに興味をそそられたようです。




