KMSメディカル・アーク2026で研究シーズを発表!

KMSメディカル・アーク2026で研究シーズを発表!

KMSメディカル・アーク2026が、5年ぶりに現地開催され、2026年2月19日(木)に川崎医科大学附属病院にて開催されました。主催は学校法人川崎学園および川崎医科大学です。本発表会では、福山大学の教員3名と学生2名が研究シーズを発表しましたので、社会連携センターの中村がご報告いたします。

 

KMSメディカル・アーク2026は、医療のニーズや研究シーズの紹介、そして、企業・団体の展示を通して産学連携を目指し交流を行う医療の展示イベントです。

今回、研究シーズを発表した教育機関は、福山大学、川崎医科大学、川崎医療福祉大学、岡山大学、岡山県立大学、就実大学・就実短期大学、岡山理科大学、ノートルダム清心女子大学、津山工業高等専門学校の9機関です。

福山大学からは、薬学部大学院薬学研究科2年の要田恒希さん・竹田修三教授、坂根洋准教授、薬学科5年の飯田航平さん・秦季之教授による3件のポスター発表が行われました。また、このうち要田恒希さんが舞台発表も行いました。

なお、ポスターを含む出展物(シーズ・ニーズ・企業展示)については、写真およびビデオ撮影が禁止されているため、本ブログへの写真掲載は一部に限られています。

発表者5名は、準備したポスターを会場である川崎医科大学附属病院8階大講堂のS5~S7ブースに掲示しました。

——————————————————————–

今回発表した3件の研究シーズをご紹介します。

S5ブース関係:

要田恒希さん・竹田修三教授による発表

研究題目:「ERa陽性閉経後乳がんモデル細胞の走化性の亢進:脂肪酸2位水酸化酵素FA2Hの関与」

閉経後乳がん治療は、転移や再発の多さが喫緊の課題となっています。本研究では、閉経後乳がんモデル細胞の走化性の亢進に脂肪酸2位水酸化酵素FA2Hが正に関与していることを明らかにしました。閉経後乳がんの根治の難しさ(転移リスクの高さ)の根底にある分子基盤のさらなる追究や転移抑制を目指した創薬への展開が期待されます。

 

S6ブース関係:

坂根洋准教授による発表

研究題目:「筋管細胞形成におけるリソソーム膜糖タンパク質の機能解析」
運動や姿勢の維持に関わる骨格筋は、多数の筋繊維から構成されていますが、筋繊維ができる仕組みにはまだ分かっていないこともあります。本研究では、細胞の中で不要なものを分解するはたらきをもつ「リソソーム」と呼ばれる細胞小器官に存在するLAMP-2というタンパク質が筋繊維細胞の形成に関わることを示しました。得られた成果は、筋繊維ができる仕組みの解明につながることが期待されます。

 

S7ブース関係:

飯田航平さん・秦季之教授による発表

研究題目:「分子動力学法によるカンプトテシンE環変換誘導体の阻害活性評価」
抗がん活性を有するカンプトテシンは体内で分解されやすいという課題があります。本研究では、分子動力学法によるシミュレーションを用いてタンパク質との相互作用を予測し、より安定して効果を発揮する新規化合物の提案を行いました。得られた知見を基に、目的の性質を持つ化合物を効率的に合成できることが期待されます。

——————————————————————–

ポスター発表とは別に、各機関教員による研究シーズの舞台発表も行われました。舞台発表を行ったのは、福山大学、川崎医科大学、川崎医療福祉大学、岡山県立大学、就実大学・就実短期大学、岡山理科大学の6機関です。

福山大学からは、要田恒希さんが登壇しました。

以下は要田さんの感想です。

本イベントは産学連携を志向した取り組みであり、薬学分野にとどまらず、幅広い分野の大学や企業の皆様に日頃の研究成果を発信することができました。今回は、閉経後乳がん治療における新規標的の確立を目指した基礎研究について発表しました。多角的な視点から貴重なご意見をいただき、社会実装へとつなげていく重要性を改めて実感しました。

——————————————————————–

ポスター発表者は、来場者への研究シーズの説明に加え、他機関の発表を聴講したり、参加企業のブースを訪問してニーズを伺うなど、シーズとニーズを通じた活発な交流を行いました。その際には、社会連携センターが作成した研究者情報一覧を活用し、各教員の研究内容を紹介する場面も見られました。

福山大学社会連携センターは、今後も本学の研究シーズをより多くの皆様に知っていただくため、積極的に活動してまいります。

引き続きご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

学長から一言:2017年から川崎医科大学が主催し、今年で10年目の医学・医療・福祉・健康科学・産官学連携をキーワードとする医系交流展示会「KMSメディカル・アーク2026」に本学の薬学部関係者が参加し、日頃の研究成果を披露。社会連携センターのお膳立てで、研究発表を行った皆さんは、地域の関係機関や専門家の方々との間で大いに研究交流ができたことでしょう。新たな研究のアイデアも湧いたかも知れません。皆さんのご尽力をお慶び申し上げます。

この記事をシェアする