【大学教育センター】学生発案 あったらいいな! こんな授業「フクトーーク2025」開催

【大学教育センター】学生発案 あったらいいな! こんな授業「フクトーーク2025」開催

本学では、「学生発案 あったらいいな! こんな授業」をテーマに、新しい共通教育科目について語り合う会「フクトーーク」を開催しています。先日開催された、「フクトーーク2025」の実施報告が佐藤(嘉)講師(大学教育センター)から届きましたので、FUKUDAI Magメンバーの記谷が投稿します。

 


本学では、国際社会や情報化社会など、急速に変化する世界に対応し、時代に即した、さらに時代を先取りする共通教育科目の充実を目指しています。これまでに、その魅力的な授業や学修支援の在り方等について、主体者である学生の参加による企画提案型の意見交換会「フクトーーク」を開催してきました。本学の共通教育は、初年次教育科目、共通基礎科目、教養教育科目、キャリア教育科目で成り立っています。

この共通教育においては、学生が学びたい科目やテーマ、学修成果が期待できる様々な工夫やアイデアを伴った魅力的な授業方法を模索し、学生の新しい学びの創出につなげ、その一層の充実を目指しています。

2012年度から始まり、今回で14回目となりました。

今回は…

教養教育科目D群「思索と創造」をテーマとして取り上げ、キーワードとして「平和」を念頭に置いて、新しい授業科目に関する意見交換、企画提案を2025年11月26日(水)5限目に、大学会館3階CLAFTで行いました。

学生たちは、多様にも捉えられる「平和」への考え方や「平和」に関連して学びたいことについて、意見を出し合いながら活発な話し合いを行いました。

例えば、

・被害者側の考える「平和」に加えて、加害者視点の「平和」とは何か。戦争であれば、戦争の主導者が掲げる「平和」の考えを何らかの方法で入手し、授業で聞いてその内容を考察してみたい

・「平和」の条件として「戦争が存在しない」ことが挙げられるが、戦争があることで得られる「平和」もあるのではないか

・個人内での心の「平和」に関して、どのようにすれば安定した状態が得られるのか知りたい

などなど、参加した学生、教員ともに新しい発想が得られる充実した時間となりました。

フクトーーク2025

フクトーーク2025

議論・発表風景

参加学生からは、以下のような感想が得られました。

・少人数のグループディスカッションかつ否定的な意見がなかったので、とても話しやすく有意義な時間となった

・自身と違う年齢の人、他の学科、他の国の人と話す機会が楽しかった

・普段話すことのない人たちと話すことができ、大変貴重な機会だった

・色んな人の意見を聞けてより平和について深く考えることができてよかった

いかなる時代においても、個人や集団の理念・価値観を自分たちの中で創造し、その後、対外へ表明する過程においては、常に他者からの対立や衝突の危険性を孕んでいます。あまたの創造活動に伴うこうした恒久的問題への解決の糸口には継続的な平和についての思索が不可欠であるといえるでしょう。

教養教育科目D群「思索と創造」をより豊かなものへと発展させる取り組みに資する実りある「フクトーーク2025」となりました。

 

学長から一言:毎年この時期に大学教育センターが主催し、学生が教育の在り方について自由に意見を述べる「フクトーーク」。今年は教養教育科目D群「思索と創造」のカテゴリーの中で「平和について学ぶとすれば」と問いかけ、学生視点からの要望やアイデアを募りました。参加してくれた学生諸君は皆がいつもながら一生懸命に議論している様子に嬉しくなりました。大学教育における「学生参加」は、こうした地道な努力の積み重ねこそ大切でしょう。

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