【大学教育センター】2025年度インターンシップ合同成果報告会を開催!

【大学教育センター】2025年度インターンシップ合同成果報告会を開催!

12月6日(土)、(学)福山大学社会連携推進センターにて、毎年の恒例行事となっている2025年度 BINGO OPEN インターンシップ 3大学合同成果報告会を開催しました。今年は昨年の倍となる12名の学生が登壇し、会場には受入企業の皆さま、大学関係者、在学生など計155名の来場者が集まり、終始活気に満ちた会となりました。 この合同成果報告会の様子を、FUKUDAI Magメンバーの前田が紹介します。
 
 
 

開会挨拶:地域と大学がともに学生を育てる意義

最初に福山大学大塚豊学長より開会挨拶が行われ、BINGO OPEN インターンシップの歴史を振り返り、本プログラムが「大学・企業・地域が協力し合い、学生の成長を支える取り組み」として継続してきた背景や、今年度の報告会に対する期待が語られました。温かなメッセージとともに、会場の雰囲気が一気に引き締まり、学生たちも真剣な面持ちで登壇の順番を待っている様子が印象的でした。
 

開会の挨拶:福山大学学長  大塚豊教授

 
続いて、本報告会の趣旨説明として、福山大学キャリア形成支援委員長の香川教授より挨拶がありました。香川教授からは、短時間で考えを整理し、相手に印象的に届ける「ピッチ形式」の発表が持つ意義について説明がなされ、学生たちが自らの学びを主体的に伝えるための姿勢を示されました。加えて、地域企業の皆様への感謝の気持ちを、実際にピッチ形式で表現しながら伝えられました。短い言葉の中に思いを込めて届けるその姿勢は、学生にとっても「伝える力」を体感できる良い機会となりました。
 

開会の挨拶:キャリア形成支援委員長  香川直己教授(工学部)

学生発表:3分ピッチで “学びの核心” を伝える

今年の学生発表では、1人3分のピッチ形式を導入しました。学生たちは、インターンシップで得た経験を短い時間に凝縮し、挑戦した仕事、気づいた課題、身についた力、成長を実感した瞬間などを分かりやすく紹介しました。
 

福山大学 経済学部税務会計学科3年 佐々田祭 さん

 

福山大学 人間文化学部心理学科3年 前田琴菜 さん

 

福山市立大学 都市経営学部都市経営学科3年 川本和 さん

 

福山大学 経済学部税務会計学科3年 舘上和季 さん

 

福山大学 生命工学部海洋生物科学科3年 石川葉菜 さん

 

福山平成大学 経営学部経営学科3年 酒井康智 さん

 

福山大学 工学部建築学科3年 中内蓮 さん

 

福山大学 経済学部経済学科3年 荒石音愛 さん

 

福山大学 工学部建築学科3年 一木唯人 さん

 

福山市立大学 都市経営学部都市経営学科3年 櫻田直之 さん

 

福山大学 生命工学部海洋生物科学科2年 林蒼真 さん

 

福山大学 工学部情報工学科3年 渡邊空也 さん

 

発表者からは、

・実習先で初めて経験した業務に向き合い、自分なりの工夫で取り組んだ姿

・うまくいかなかった場面から学び、社会人基礎力の大切さに気づいたプロセス

・チームで働く難しさや、周囲の仲間に助けられたエピソード

・インターンシップを通じて、やりたいことや進路の考えが深まったこと

などが次々と語られ、短時間でありながら濃厚な内容が続きました。来場者からは「学生のリアルな成長が伝わった」「堂々とした発表が素晴らしかった」といった感想も多く、発表学生たちの努力や変化を感じられる時間となりました。

企業発表:受け入れの背景と “人を育てる現場” の視点

学生発表に続き、今年初の試みとして企業の担当者による3分発表も実施しました。次にあげる参加企業の皆さまからは、インターンシップを受け入れる意図、学生との関わりで生まれた学び、実施の中で行った工夫、そして地域で若者を育てる意義などについて語られました。
 

社会保険労務士法人野島事務所 様

株式会社エブリイ 様

日本メンテナスエンジニヤリング株式会社 様

池永経営グループ 様

有限会社勉強堂 様

株式会社クラハシ 様

株式会社かこ川商店 様

三和鉄構建設株式会社 様

トウショク株式会社 様

株式会社鈴木工務店 様

株式会社堀田組 様

株式会社広島銀行 様 ※動画発表

道の駅虹の森公園まつの おさかな館 様 ※動画発表

日本ホイスト株式会社 様

 
「学生の挑戦する姿勢から、逆に刺激をもらった」「受入準備をきっかけに社員同士のコミュニケーションが活性化した」など、企業側にとっても学びがあったことが共有され、学生と企業が互いに成長しあう姿が印象に残る時間となりました。
 

大学発表:評価連携で “成長を見える化” する取り組み

今年度の大学発表では、キャリア形成支援委員会副委員長の私、前田吉広が「社会人基礎力を用いた評価連携の試み」について紹介しました。 学生の目標設定や自己評価、大学での事前・事後学習に加え、今年度は企業による学生評価表も、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」を指標として統一し、学生が自身の成長をより明確に捉えられる仕組みへと改善した点について報告しました。
 
本試みの結果の一部として、学生は自分の強みや課題を具体的に言語化でき、企業の皆さまからのフィードバックとも結びつきやすくなり、振り返りが深まった体験レポートを数多く見ることができました。短時間の大学発表でしたが、BINGO OPEN インターンシップの学びを支える「仕組みづくり・環境づくり」の報告となりました。
 

大学発表:キャリア形成支援委員会 副委員長 前田吉広(大学教育センター)

講評・閉会挨拶:成長を称え、次年度への期待を共有

学生発表と企業発表の後には、広島県商工労働局雇用労働政策課参事の佐藤嘉則様よりご講評をいただきました。佐藤様は、どの発表も個性があり内容も大変充実していたと評価され、学生が業界への新たな発見や自分の興味に気づくなど、インターンシップならではの学びが見られたとコメントされました。また、「今後働く中で悩むことがあっても、今回の気づきを思い出すことが道しるべになるはず」と学生への励ましの言葉を寄せられ、最後に県としても大学や地域と連携し、引き続き学びの機会を広げていく意向を示されました。
 

開会の挨拶:広島県商工労働局 雇用労働政策課 参事 佐藤嘉則様

 

閉会挨拶では、福山大学の鶴田泰人副学長より、受入企業の皆様が学生のために真摯にプログラムを作り上げてくださっていることへの感謝が述べられました。また、学生がインターンシップを通じて視野を広げ、大きく成長していることを嬉しく思うと語られ、今後も地域とともに学びの場を発展させていく決意が示されました。温かな拍手に包まれ、報告会は幕を閉じました。
 

開会の挨拶:福山大学副学長  鶴田泰人教授

 

今回の司会は、サッカーに励んできた森田晃成さんと、福山三蔵稲荷神社の福娘を務めた経験を持つ小林心さんが担当してくれました。お二人の溌剌とした進行により、発表も盛り上がり、プログラムはスムーズに終了しました。素晴らしい司会をありがとうございました。また、オンライン配信業務のサポートをしてくれた川上さん、会場準備や片付けを行ってくれた学生スタッフの森本さん、三枝さん、引田さんにも深く感謝いたします。
 

司会進行:森田晃成さん(福山大学経済学部4年)、小林心さん(福山大学経済学部3年)

 

オンライン配信:川上翔大さん(福山大学大学院工学研究科電子・電気工学専攻1年)

ミートアップ(交流会):カジュアルな対話から生まれる “新たな気づき”

報告会の終了後は、会場を社会連携推進センター1階に移し、参加者同士の交流会「ミートアップ」を開催しました。発表を終えてほっとした表情の学生はもちろん、聴講に来ていた学生たちも加わり、BINGO OPEN インターンシップに関心を寄せる企業担当者とのカジュアルな交流が始まりました。報告会とはまた違う距離感で、会場は終始にぎやかな雰囲気に包まれていました。
 
交流の中では、就職活動の進捗や進路の悩み相談、地元企業で働く魅力やリアルな働き方の話題に加え、大学生の最近の関心事や、働きながらスポーツを続ける方法など、多様な会話が飛び交いました。学生にとって、地域で働く社会人と気軽に言葉を交わせるこうした場は、将来をイメージするうえで貴重な機会になったのではないかと感じます。
 
ミートアップ終了後には、発表者・キャリア支援委員の教員・学生スタッフを対象に、自分未来創造室スタッフによる簡単な振り返りミーティングも実施しました。報告会の良かった点や改善点を共有し、次年度以降のプログラムをより良いものにするためのアイデアが早速出される有意義な時間となりました。

地域とともに学生を育てる BINGO OPEN インターンシップ へ

今年度は、発表形式の刷新、登壇者の増加、企業発表の追加など、プログラム全体が大きく進化した1年でした。BINGO OPEN インターンシップは、「地域で活躍する人を、地域とともに育てる」という理念のもと、来年度以降も学生・企業・大学が協働して学び合える場づくりを進めていきます。
ご参加いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
 
 
学長から一言:本学主導で毎年実施される地元3大学によるBINGO OPEN インターンシップ、その合同成果報告会が今年も開催されました。一人当たりの持ち時間を短くして、より多くの報告を聴くための新方式によって、引き締まった感じの報告会になりました。どの報告もポイントを絞り、充実した内容。企画・運営に関わった全ての皆さんの努力で、大成功のうちに幕を閉じました。師走のご多忙の折にもかかわらず、駆け付けて下さった各受け入れ企業や広島県の関係各位に、私からも改めて御礼を申し上げます。

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