【国際センター】秋の福寿会館で大茶盛を体験 ~留学生が日本文化にふれる~
10月5日(日)、福山松永ライオンズクラブ主催の「大茶盛会」に本学の留学生が招待されました。当日の様子を、FUKUDAI Magメンバーの趙建紅がお伝えします。
毎年、鶴田泰人副学長のお計らいでご招待いただいており、心より感謝申し上げます。 今回参加した留学生5名のうち、4名は9月下旬に来日したばかりの交換留学生です。 初めての日本茶体験に胸を躍らせながら、福寿会館の日本庭園で秋の風情を味わいました。

右から、鶴田泰人副学長、ヤティ・フー・ピィンさん〈ミャンマー・福山大学機械システム工学科〉、郭逸涵さん〈中国・河北大学〉、ニ・プトゥ・リアナ・サリさん〈インドネシア・マハサラスワティ大学〉、趙教員、イ・マデ・スアルディカヤナ・Rさん〈インドネシア・マハサラスワティ大学〉、ゲオルギエフ・アレクサンダル・プラメノフさん〈ブルガリア・ヴェリコタルノヴォ大学〉。
当日は多くのお客様でにぎわい、私たちの茶席は午後から。時間まで、留学生たちを福山城周辺の美観地区へ案内しました。ちょうど「福山城 酒肴祭」も開催されており、美味しい香りやにぎやかな声に包まれて、日本のお祭りの雰囲気を存分に楽しみました。

茶会は、表千家席・裏千家席・くつろぎ席と順にめぐりました。翌日が十五夜だったこともあり、掛け軸や生花、お菓子も秋一色。中でも「大茶盛席」では、直径40cmの大皿、57cmの箸、そして抱えるほど大きなお茶椀が登場! お菓子を巨大箸でつまむのも、お茶を大きな器でいただくのも一人では難しく、隣同士で助け合わなければなりません。その様子に自然と笑い声が広がり、会場が一層あたたかい雰囲気に包まれました。まさに「協力して味わう」ことが、この大茶盛の魅力なのだと感じました。



裏千家席では、ウサギを模した可愛らしいお菓子や、茶室に飾られた道具について半東さんから丁寧な説明がありました。中国人留学生たちは、掛け軸にあった陶淵明の句「采菊東篱下」にふれると、母国の文化とのつながりを感じ、とても感激していました。

また、洋館のくつろぎ席では梅昆布茶と「松永もなか」をいただきました。インドネシア出身の留学生は「これ、故郷にも似た飲み物があるんです!」と嬉しそうに話し、お客さまとの交流も自然に弾みました。

どの茶席からも、美しい福山城が庭越しに望め、秋の風景とともに味わうお茶や和菓子は格別でした。松永ライオンズクラブの皆さま、そして鶴田副学長のご厚意により、留学生たちは忘れられない日本文化体験ができました。本当にありがとうございました。

学長から一言:福山と松永のライオンズクラブが主催の恒例の「大茶盛(おおちゃもり)会」に、クラブメンバーである鶴田副学長を通じて招待されたミャンマー、中国、インドネシア、ブルガリアからの5人の留学生と国際センターの趙建紅准教授の皆さん、日本の風流な催しを満喫できましたか。福山城が目の前の優雅な茶室や日本庭園などを舞台にした非日常は、きっといつまでも思い出に残るでしょう。巨大な茶碗で一つの味を回し飲みして和み合うイベントは、ちょっとビックリだったかも知れませんね。




