【経済学科】金融リテラシー講座を開催し、90名の学生が金融リテラシー検定に合格しました
経済学部では、「金融システム」と「コーポレートファイナンス」の授業の一環として、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社および株式会社三井住友銀行のご協力のもと、金融リテラシー講座および金融リテラシー検定を実施いたしました。2年生以上の160名程の学生が講座に参加し、金融リテラシー検定を受験した98名のうち90名が合格という好成績でした(本学の合格率は92%、検定試験受験者の合格率の全体平均は77%)ので、その様子について報告いたします。(投稿は、経済学科の FUKUDAI MagメンバーのCHOI)
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の山内様からは「ローン・クレジット」および「カードトラブル」についてご講演いただきました。分割払いとリボ払いの違い、金利と利息などクレジットカードに関する基本的な知識に加え、カードにまつわる詐欺やトラブル、その対処法など、学生が今後直面する可能性のあるテーマを取り上げてくださいました。クイズ形式も取り入れるなど、学生の関心を引く工夫もしてくださり、非常に有意義な内容となりました。
学生に金利に関する質問を投げかけるSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の山内様
続いて、株式会社三井住友銀行尾道支店の濱支店長より、「将来に備えるお金の話」と題して、将来的に想定される支出と、それに備えるための貯蓄・投資の考え方についてご講演いただきました。投資にはリスクが伴うもので、それと上手に付き合うためには「長期・分散・積立」が重要であるとの説明があり、学生にとって実践的な学びとなりました。また、聴衆を引き込む話し方についても学生は学ぶところが多かったことでしょう。
ドルコスト平均法について説明中の株式会社三井住友銀行尾道支店長の濱様
続いて、金融財政事情研究会が実施している金融リテラシー検定を受験しました。受験者数は98名で合格者は90名、合格率は92%と同検定の全体の合格率(77%)を大きく上回る結果となりました。
助田3年ゼミでは、今回の企画に際して金融リテラシー検定の対策用の資料を作成し、講座の受講生に共有いたしました。その結果か、ゼミ生全員が金融リテラシー検定に合格いたしました。
以下、ゼミ生からのコメントを抜粋して紹介いたします。
「将来の資産形成をしていくにあたり投資を活用していくことが重要だと学ぶことができた。結婚や出産、また老後といった様々なライフイベントに対して対応できる資産を今のうちから作っておかなければならないと感じた。今話題のNISAやiDeCoの内容を知るだけでなく実際に活用し、経済学部生としてもそこからさらに学ぶことがこの金融リテラシーの企画を通しての意味であるとも思う。投資もそうだが学びも長期的に継続して行うことで大きなものにつながっていくと改めて感じることができた。」
「金融リテラシー検定はお金の面についてこれから社会に出て生活していく上で、知っておくべきこと、知っておかなければならないことを、どれだけ自分に身につけられているのか測ることができる検定だと感じた。」
「金融リテラシーの企画を通じて、金融の知識は誰もが持つべきものであると実感した。保険や奨学金、住宅ローンなど、生活に直結する基本的で重要な内容が多く出題され、自分がいかにそうした知識を曖昧なままにしていたかを痛感した。金融の知識は専門家だけのものではなく、日々の選択を支える基礎として多くの人が学ぶべきものであり、このような知識に触れるきっかけとして今回の金融リテラシーの企画は有意義であった。」
今回の取り組みについては、『中国新聞』のキャンパスリポーターである大澤さん(経済学科3年)執筆の記事にも掲載されております(https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/681593)。
なお、経済学部では、今年度から「金融入門」という科目を新設して1年次から金融に関する内容を専門的に学ぶことができるようにしました。また、「ファイナンシャルプランナー技能検定」の資格取得支援講座も今年度から始めました。経済学部では金融関連の分野に就職する学生が多く、今後とも金融に関する学びを充実させていきたいと思います。改めまして、ご協力いただいた関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
学長から一言:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社や三井住友銀行尾道支店のご協力を得て実施された経済学部の「金融リテラシー講座」は大きな成果が上がったようです。そして、その仕上げと言えるかもしれない、金融に関する知識や理解度を測る「金融リテラシー検定」にも、本学では同検定全体の合格率を遙かに超える合格者が現れたというのも嬉しいニュースです。現代社会を生きる上で重要なこの分野の学びがさらに広まることを期待します。




