
【大学教育センター・経済学科】 令和7年度第2回教養講座「ボランティアは世界を変える」をテーマにちょんまげ隊長ツンさんこと角田寛和先生のご講演
令和7年度第2回教養講座について、経済学科の吉田 卓史教授から報告の記事が届きましたので、大学教育センターのFUKUDAI Magメンバーの記谷が投稿します。
6月25日に開催された令和7年度第2回教養講座において、講師の角田寛和氏により、「ボランティアは世界を変える」と題したご講演が行われました。経済学部経済学科の吉田がご報告いたします
角田寛和氏は、2008年以降のサッカーワールドカップをすべて現地で応援されている熱烈なサポーターで、愛称は「ちょんまげ隊長ツンさん」です。2022年にはFIFA(国際サッカー連盟)よりワールドカップ・カタール大会における世界トップ10の「ファンリーダー賞」を受賞されています。
ツンさんは2011年3月11日の東日本大震災を機にボランティア活動に目覚め、それ以来10年以上にわたり、各地で被災地支援を展開されています。さらに災害を風化させないために、全国各地および世界中で500回を超える講演会を開催されています。
「ちょんまげ隊長ツンさん」こと角田寛和講師
ツンさんと私との交流は10年前、私が従事している全日本大学サッカー連盟関係者向けにご講演いただいたことがきっかけでした。以来、いつか本学でも学生達の前でお話いただきたいと考えており、今回ようやく教養講座という形で実現することができました。
本講演では、「広島から世界へ」「それでもあきらめない」というキーワードを軸に、昨年発生した能登半島地震および夏の豪雨災害に関する復興支援の現状と課題についてお話しいただきました。また、行動で示すSDGsの一例として、ネパールでの人道・教育支援活動についても紹介されました。特に印象的だったのは、能登で被災した中学生の女の子がパリオリンピックに招待され、日本代表の応援やフランスでの被災地報告会を通じて、寄り添ってくれる人が世界中にいると感じ、少しずつ前向きな気持に変化していったというエピソードでした。帰国後の報告会でのシーンは感動的で、心に強く残りました。
「広島から世界へ」・「それでもあきらめない」
真剣に耳を傾ける学生たち
講演を聴講した学生たちは、ツンさんの話に徐々に引き込まれ、約70分間、集中を切らすことなく真剣に耳を傾けてくれました。さらに講演後には、数名の学生がツンさんのもとを訪ね、ぜひボランティアに参加したいと申し出てくれました。ツンさんご本人も、この学生たちの反応に驚くとともに本当に喜んでおられました。この講演をきっかけに、学生たちが社会や世界の出来事に関心を持ち、自分にもできることがあると一歩踏み出してくれることを期待しています。
ツンさん、素晴らしい講演をありがとうございました。またトモに頑張りましょう!
講演後のツンさんと学生たち
学長から一言:今年度第2回の教養講座にお迎えしたのは、「ちょんまげ隊長ツンさん」の愛称で知られる角田寛和講師。サッカーのワールドカップの試合会場で、独特のサムライ衣装での応援とともに、日本人サポーターをリードして試合後の会場の清掃作業を実施。それとともに各地の災害被災地での救援活動。そんな講演内容に耳を傾けた学生諸君は、平素と違って私語がなく、水を打ったように静か。講演後に早速ボランティア活動への参加を申し出た人たちもいて、本学の学生諸君の感受性、想像力、共感力の強さを再認識しました。