【海洋生物科学科】新任教員(片山教授)を紹介します!!

【海洋生物科学科】新任教員(片山教授)を紹介します!!

この春、生命工学部海洋生物科学科に新たな教員が加わりました。片山教授です!!  ご本人から “ご挨拶メッセージ” が届きましたので、同学科 FUKUDAI Mag.メンバーの阪本がお知らせします。

 


新任の片山教授

こんにちは。令和7年4月に海洋生物科学科に着任した片山貴士です。私の専門は水産増養殖で、これまでに様々な魚類の種苗生産やシオミズツボワムシ(通称ワムシ。ふ化したばかりの魚介類の最初の餌になります。)の培養に関する研究を行ってきました。普段は内海生物資源研究所(因島)の沿岸資源培養学研究室にいます。

仔魚(生まれて間もない魚の赤ちゃん)の餌となる動物性プランクトンのシオミズツボワムシ

片山教授の経歴

出身は倉敷市です。大学卒業後、民間企業を経て、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊としてケニア共和国に2年間滞在していました。帰国後は国立研究開発法人 水産研究・教育機構で、水産業に関わる調査・研究を行ってきました。最初に就職したのが広島市だったので、久しぶりに広島県に戻ってくることになりました。大学卒業時点での人生設計には、アフリカに滞在すること、漁船に乗って漁業調査を行うこと、10回以上引越しすることのどれも予定にはありませんでした。人生は何が起こるか分かりません。

ケニアの養殖場

片山教授の抱負

私は配置先で業務内容(研究テーマ)が大きく変わっており、最初は資源管理型漁業についての調査を行い、その後に魚類の種苗生産や餌料(ワムシ)培養についての研究を行ってきたという流れになります。その中でもトラフグについては、漁業(はえ縄漁業で漁獲されます)、栽培漁業(採卵~種苗生産~中間育成~放流~調査までの全ての工程を担当しました)、育種(突然変異育種、ゲノム編集育種、代理親魚技術)と、長い間調査・研究をさせてもらったので思い入れも深いです。福山大学でもこの経験を活かして、学生さんと一緒にシロギス、オニオコゼ、キジハタ等の増養殖研究に取り組んでいきたいと思います。本部キャンパスからは少しだけ離れていますが、魚介類の増養殖や繁殖に興味のある学生さんは是非、内海生物資源研究所(因島)の沿岸資源培養学研究室へいらして下さい。お待ちしています。

 

学長から一言:海洋生物科学科へ新たに着任の片山貴士教授、ようこそ福山大学へ! 因島キャンパスの内海生物資源研究所の研究室で、専門の水産増養殖に関する豊富な実践経験や知見を大いに発揮してほしいものです。海外経験も豊富で、これからの活躍が楽しみです。内海研で孵化し、片山教授特製のワムシを餌に育った大量の魚が水槽で泳ぐ姿を見せてください。

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