【人間文化学科】ブルガリアからの留学だより

【人間文化学科】ブルガリアからの留学だより

ブルガリアのソフィア大学に留学中の人間文化学科2年生・長見さつ葵さんより季節の便りが届きました。ヨーロッパのクリスマスやお正月は、日本とどのような点で異なるのでしょうか。以下、担任の村上が転載します。

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ブルガリアに留学して3か月ほど経過しました。今年のクリスマスはドイツで過ごしたので、まずその様子について報告します。
平成30年12月21日(金)にソフィアを発ち、まずはケルンに向かいました。最初の写真はケルン大聖堂です。個人的にケルン大聖堂は世界史の資料集で見たときからずっと行きたいと思っており、実際に見ることは私の夢の1つでもあったのでとても感動しました。ケルン大聖堂の横ではクリスマスマーケットも開かれています。


2枚目はクリスマスマーケットのお店の1つです。どのお店もとてもかわいくて、見て回るだけでも存分に楽しめます。ケルン、ブレーメン、ハンブルグ、ベルリンのクリスマスマーケットに行くことができましたが、それぞれの違いも楽しみの一つです。

 

 


12月22日(土)の夜はブレーメンに行きました。「ブレーメンの音楽隊」の舞台になった街で至る所に像がありました。「ブレーメンの音楽隊」の本も売られていて日本語版も売られていました。
さらに、23日(日)の夜にはハンブルグに行きました。川沿いにある港湾都市ですが、ケルンなどに比べると少し寒かったです。しかし、ゆっくりと観光できました。24日(月)の夜にはベルリンに行きました。以下の写真は、冷戦時代に建設された「ベルリンの壁」の中でも有名な絵です。旧ソ連のブレジネフ共産党書記長と旧東ドイツのホーネッカー社会主義統一党書記長がキスをしている絵です。これらの絵はすべて落書きと言われており、日本を表現したものもあります。

 

次の写真はルクセンブルク門です。クリスマスイブということもあり、多くの人でにぎわっていました。さらに、25日(火)の夜にはベルリン大聖堂で行われたクリスマスコンサートへ行きました。友人がとってくれたチケットがまさかの1番前の席で、とても貴重な体験ができました。結果、一生忘れられないクリスマスになりました。

 

今回、ドイツに行って実際に自分の目で多くのものを見ました。知識として知っていることも多くありましたが、実際見ることでさらに興味が湧きました。歴史の勉強は苦手でしたが、留学を通して様々なものを見て調べていくなかで歴史にも興味を持つようになりました。戦争のことや美術作品、偉人などこれからもできるだけ自分の目で見ることを大事にしたいと思います。

さて、次は年越しについてです。年越しはブルガリアでした。日本ではクリスマスは友達や恋人と過ごし、年末年始は家族と過ごしますが、ブルガリアは逆でクリスマスは家族と過ごし、年末年始は友達と過ごすようです。この習慣にはキリスト教が関係していると聞きました。31日(月)の夜はブルガリア人の友達の家に招待してもらいました。そこでバニッツァという料理を振舞ってくれましたが、これはブルガリアの伝統的な家庭料理でクリスマスやお正月に食べるそうです。スーパーにもよく売っていますが、パイ生地にチーズを挟んで焼いたものです。今回は年越しということでおみくじ付きでした。とてもおいしくてボリューミーです。

 

 

年が変わる前にテレビで大統領のスピーチを見た後、カウントダウンをしました。年が明けると各地で花火が大量に上がります。私は手持ち花火をしました。事前に大使館から年越しイベントで花火が至るところで上がるという注意喚起のメールが来ていました。本当に至るところで上がります。花火は個人で買って住宅街でも広場でもみんな打ち上げていて不思議な光景でした。ブルガリアでは友達の誕生日に花火を打ち上げたりします。冬でもほぼ毎日のようにどこかで花火が打ち上がります。日本とは違い、最初は驚きました。
今回は、素敵な年越しを体験することができました。2019年も頑張りたいと思います!

 

学長から一言:長見さつ葵さんさん、あけましておめでとうございます。。。何とも濃密なヨーロッパでの年末と年始体験でしたねッ!きっと一生忘れられないでしょう!そして、この後の大学の学びの幅も広がりそうですねッ!期待していま~す!!!