【図書館】安藤雅司氏監督作品の映画『鹿の王:ユナと約束の旅』ポスター・原作の展示!

【図書館】安藤雅司氏監督作品の映画『鹿の王:ユナと約束の旅』ポスター・原作の展示!

皆さんは上橋菜穂子さんをご存じですか?文化人類学者であり、作家でもある上橋氏の作品は人気が高く、『精霊の守り人』は綾瀬はるか主演でNHKにてドラマ化され、大きな話題を呼びました。

今回は、上橋氏の著作である『鹿の王』を原作としたアニメーション映画について、学長室ブログメンバーの図書館・喜多村が紹介します。

 

今作の監督であり、キャラクターデザイン・作画監督を務められた安藤雅司さんですが、広島県府中市の出身であり、平成29年には教養講座の講師として福山大学にお越しいただいています。
過去には『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』などの作品で作画監督を、2014年のスタジオジブリ作品『思い出のマーニー』では作画監督と脚本の両方を務められました。

図書館では、安藤氏よりいただいた今作のポスター、原作本である『鹿の王』シリーズと上橋氏の別の作品を展示しております。全て館外貸出可能な資料ですので、映画の公開までにチェックしておくのもアリだと思います!

劇場用ポスター

 劇場掲示用の大きめのポスターです。なかなか貴重な一品です!

 

展示の様子

館内の展示の様子です。『守り人シリーズ』も貸出可能です!

 

飛鹿(ピュイカ)に跨る主人公の戦士・ヴァンと血のつながらない娘・ユナ。画面奥の太陽は朝焼けなのか夕焼けなのか、映画を見る前と後で受け取り方も変わるのでしょうか。希望と不安が入り混じっているように思えます。

安藤氏は、過去に教養講座にてアニメーターとして講演してくださった際に「キャラクターの自然な動きを作っていく際に、1/12秒~1/8秒まで細分化して、カットとカットのつながりやどこまで背景を描き切るかなどを考えながら、絵を描いてる」と話されています。

映画の公式HPにて本作品の特報映像を見ることができるのですが、わずか30秒の映像からも、その意気込みを感じることができました。

映画『鹿の王:ユナと約束の旅』について、制作が決定したのは2019年の3月でした。本来なら、映画の公開も2020年の9月16日に行われる予定でしたが、コロナ禍による諸般の事情により公開が延期され、ようやく今年の9月10日に公開されることが決定されました!

待ちに待った映画の公開、私も是非劇場で楽しみたいと思います!

 

 

学長から一言:今や現代日本文化の一角にしっかりと地歩を固めた感のある漫画やアニメ。「鉄腕アトム」や「おそ松くん」から進歩せず、この分野にまったく疎い私のような者でも、先年の安藤雅司監督による教養講座を通じて、日本アニメの繊細さ、1コマ、1コマを作るために信じられないほどの枚数の作画が行われることに心底感動したものです。その安藤監督の新作が見られるとなれば、映画館に足を運びたくなりますが、その前にまず図書館の展示物を拝見することにします。