【機械システム工】松永を走る!自転車シミュレータ完成!

【機械システム工】松永を走る!自転車シミュレータ完成!

サイクリングを疑似体験出来る自転車シミュレータが完成しました。昨年末からマイクロメイト岡山株式会社との共同研究で開発してきたものです。共同研究の中での「交通安心学生プロジェクト」メンバーの活躍と今後の研究課題について、学長室ブログメンバーの内田が報告します。

(ブログの最後に今年度のオープンキャンパスの予告もあります!)

学生プロジェクトが大活躍

自転車シミュレータは、最近普及してきている360度カメラで撮影した映像を用いて、サイクリングを模擬体験できるようにしたものです。ペダルの回転スピードに合わせて映像の進行速度が変わり、ハンドルの向きを変えると映像表示の方向が変わります(詳しい研究動機についてはこちらをご覧ください)。

自転車シミュレータの研究は、「交通安心学生プロジェクト」に参加している機械システム工学科の学生4名が行っています。昨年度までは、現在の2年生(当時は1年生)2人だけでしたが、今年度より新たに1年生2人が加わり、現在は4人の学生で研究を行っています。これまで、山口県の各地に出かけての映像撮影、映像の切り出しや修正、装置全体の組み立て、センサー回路製作、最終動作確認など、いろいろなことを行ってきました。センサー回路製作では、スマートシステム学科・沖准教授研究室の協力も得て、やっと完成させることができました。

完成したと述べましたが、実はまだ課題が残っています。それは、映像の撮り直しです。前回の撮影時には、ヘルメットにカメラを取り付けて自転車に乗り、自転車をこぎながら撮影したので、交差点などで撮影者が頭を動かすたびにきょろきょろと方向が変わる映像になってしまいました。そこで来月、プロジェクトは第2回目の撮影トリップに出かける予定にしています。今度の撮影では自転車にカメラを取り付けるので、しっかり前を向いた映像が撮れるはずです。

未来に向けて研究は続く

将来の課題はいくつもありますが、最大の課題は、道を選びながら走れるようにすること。現在の自転車シミュレータは、ハンドルを動かすと映像がそちらの方向を向くようにしていますが、交差点などで進行方向を変えることは、まだできません。それができるようにするには、まだいくつかの技術を盛り込んでゆく必要があります。近い将来、それらを完成させて、福山大学のキャンパスや地元地域の街中を自由に走り回れるシミュレータを作りたいと思っています。

そうしたシミュレータの基礎技術として、福山大学の地元を模擬走行するプログラムを作っています。下の図は、福山大学から松永郵便局までの最短ルートを求めたもので(赤線の左上が福山大学、右下が松永郵便局)、グーグル・ストリートビューの映像を見ながらこのルートの自動走行を模擬体験できるプログラムにしているのですが、残念ながら技術上の理由で、このブログにその走行シーンを表示することができません。そこで、今月から9月にかけて開催するオープンキャンパスや10月に予定している大学祭で、上に述べた自転車シミュレータとこの模擬自動走行を体験していただく予定です。模擬走行は、出発地や目的地などをいろいろ変えて楽しんでいただけます。大勢の方のご来場をお待ちしていますので、ぜひおいでください。

学長から一言:面白そう!でも今ひとつ、紙上ではピンときませんねッ!!!これはもう、オープンキャンパスに来て見るっきゃない!高校生じゃないって?!?きっと10月13日(土)、14日(日)の大学祭にも出し物で出てくるよ!!!