【建築学科】びんご建築女子「OGのキャリア講演会」報告:3人の子育てをしながら・・・

【建築学科】びんご建築女子「OGのキャリア講演会」報告:3人の子育てをしながら・・・

建築学科の女性キャリア教育を目的にアクティブに活動を続けている「びんご建築女子」の活動の柱の一つとなっています「OGキャリア講演会」が開催されました。12回目を迎えた今回の活動内容のレポートが運営メンバーから届きました(ブログメンバーのSが投稿)。

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びんご建築女子運営メンバー、建築学科3年生の橋本爽香です。

びんご建築女子の第12回目のOGキャリア講演会が、2月17日(月)に行われました。

講師に来てくださったのは、岩国市役所の都市開発部建築指導課で働いておられる佐々木園子さんです。講演のテーマは「建築技師の仕事」です。佐々木さんは、本学の大学院を修了後、建築技師をされており貴重なお話しをたくさんお伺いできました。

建築技師の佐々木さん。難しい内容をとてもわかりやすく説明してくださいました。

公務員という仕事は“地味”“堅そう”“ブラック?”“何をしているのか分からない”というようなイメージを持っている人が多いというところから、公務員の仕事について詳しく説明してくださいました。建築技師(公務員)の仕事には、「建築行為に関する建築審査・指導・許可」「公共建築物の設計、施工監理、維持管理」「建築物の省エネ・バリアフリー審査」「災害対応」という仕事内容があり、佐々木さんは建築審査業務をされています。建築確認とは、建築物を建てたいときに工事着手前に建築主が、建築主事又は指定確認検査機関に建築確認申請書を申請して、建築基準法関係規定に適合しているかどうかのチェックを受けることだそうです。建築審査業務には、確認審査・中間審査・完了検査があり、すべてに合格しなければ建物を使用することはできません。

初めて聞く言葉や内容にみんな興味津々です。

佐々木さんは、一級建築士の資格も取られており、建築確認申請の確認や検査を行う建築基準適合判定資格者(従来の建築主事資格)も持っておられます。一級建築士を受験する時期には、平日は8時半から17時半まで仕事をした後に、帰宅して21時から毎日約2~3時間勉強し、休日は8時半から18時まで資格学校に通い、21時からは自宅で勉強されていたそうです。

講演後は、皆さんどんどん質問をしていました。

公務員女性の働く環境のメリットは、産休・育休・看護休を取れることや子どもが幼稚園までの間は時短勤務ができることから子どもを育てながら働きやすい、不景気でも給与が下がりにくいことや残業代がきちんと支払われることからライフプランが計画しやすい、地域住民のために奉仕するため利益が第一ではない、建築の幅広い分野に関われるためスキルアップできるということがあるようです。(実際に、育児休暇は1人につき2年以上、時短勤務は毎日1~2時間取得)

反対にデメリットは、採用試験として公務員試験があること、副業禁止であること、災害時には普段の業務も行いながら災害業務の対応にも追われること、などがあるようです。参加した学生は、少し堅くて難しいイメージを持っていた公務員という仕事のイメージが変わったことでしょう。

今回、育児に家事に公務員として働く佐々木さんのお話を伺い、勉強し新しいことに挑戦していく姿にかっこいい女性だと感じました。私も佐々木さんのような努力を惜しまない、常に前進し続けられる女性になれるように頑張りたいです。

佐々木さん、この度はお忙しい中、貴重なお話をしていただきありがとうございました。益々のご活躍を祈念しています。

 

恒例の記念撮影です。

学長から一言:佐々木園子さん、ご講演ありがとうございました!なんと頼もしい卒業生!!!あなたのバイタリティに、多くの女子学生が気持ちを奮い立たせたことでしょう!これからも住民や地域の企業等に頼られる、頼もしい一級建築士の女性公務員として、がんばってください!!!