【心理学科】福山西警察署刑事課長が「捜査心理学」の特別講義(第1弾)!

【心理学科】福山西警察署刑事課長が「捜査心理学」の特別講義(第1弾)!

現役警察官3名の外部講師が、心理学科新設の「捜査心理学」講義で特別講義をしてくださいました!

皆さんこんにちは、心理学科の大杉です。外では蝉も鳴き始め、いよいよ夏だなぁという感じですね!
今日は、6月21日(金)に行われた特別講義について報告します。

 

福山大学では、私の着任に伴い、今年度から「捜査心理学」講義が開設されています。犯罪捜査に活かされる様々な心理学的手法について正しく理解し、さらにワーク等で実際に体験することで、それらを深く、じっくり学ぶことができる授業となっています!
そんな「捜査心理学」講義では、犯罪捜査に実際に携わっている現役警察官の皆さんによる特別講義が聴けることも、大きな魅力の一つです。
今年度は、なんと3回もの特別講義が行われました。
本日は、その第1弾の模様をお伝えします。

 

第1弾にお越しくださったのは、福山大学を管轄している地元福山西警察署の城山雪雄刑事課長と若手警察官2名の合計3名の方々です。

講義の前半は、城山刑事課長から警察組織の仕組みや捜査の流れについて、わかりやすくご説明いただきました。
最初に、自己紹介や実演付きの事件例のお話をしてくださったことで、学生の緊張もほぐれ、お話にグッと引き込まれました。

<事件例の実演中>

 

聴講していた約90名の学生は皆、真剣に聴き入っています。

<真剣に聴き入る学生の様子>

 

途中、城山刑事課長が出してくださった「警察用語検定」は大盛り上がりでした。初級は「楽勝!」と喜んでいた学生も、上級になるにしたがって首を捻ります。
正解に「なるほど!」と納得したり「全然わからない!」と驚いたりしながら、皆で楽しみました。

<警察用語検定、城山刑事課長の名案です!>

 

警察業務については、イメージと大きく異なることがたくさんあります。ドラマとは違う現場の生の声や貴重なお話の数々は、学生の胸に強く響いたようです(記事の最後に、学生からの感想の一部を紹介しています)。

<知らなかった警察業務の話に聴き入る学生>

 

講義の後半は、若手警察官の2人が、学生からの質問にたくさん答えてくださいました。実は、事前に集めていた学生からの質問が190も(!)あったのですが、2人とも時間の許す限り、丁寧に答えてくださいました。

<質問に答えてくださっている2人>

 

「なぜ、警察官になろうと思ったのか」等の真面目な質問から「合コンでモテますか?」等のざっくばらんな質問まで答えてくださり、将来警察官を目指す学生もそうでない学生も、将来の参考になることばかりだったようです。

最後に、学生からの感想の一部を少しだけ紹介します。

  • ニュースやドラマで見る警察の仕事は、ほんの一部なのだとわかりました。ドラマでは、逮捕するまでの大変な様子が描かれていますが、逮捕してからも大変なのだと知り、驚きました。よく知らなかった警察の捜査活動について、詳しく知ることができ、とても勉強になりました。ドラマとは違うけれど、本当にドラマのような魅力的な仕事だと思いました。
  • 警察は、怖い、高圧的、冷静沈着、堅苦しいというイメージで、最初は身構えていましたが、気さくで明るく、ユーモアのある方々で、警察に対する印象ががらりと変わりました。警察を身近に感じ、今まで誤解していたことを申し訳なく思いました。
  • 裁判で事実を争う仕事ではなく、事件の真実を追求することができるのが警察の仕事の特徴であるというお話が、とても響きました。被害者が真実を知りたいと願う、その思いに応えるために捜査していると知り、心を打たれました。真実を明らかにすることがどれだけ大切で、どれだけ大変なのかがわかりました。警察官はすごい仕事をしていて、かっこいいし、頼もしいと思いました。
  • 市民を守る、社会を守るといった責務をやり遂げるために、私たちのために努力をしてくれているとわかりました。改めて、平和に過ごせていることに感謝しなければいけないなと思いました。大変な経験や過酷な経験をしているにもかかわらず、それでも楽しいとおっしゃっている姿を見てとてもすごいと思い、感動しました。これからは、警察官を見かけたら陰ながら応援したいと思います。いつも私たちの地域の安全を守るために活動してくださり、ありがとうございます。これからも頑張ってください。
  • 心理学が犯罪捜査においてとても活躍していることを聞き、とてもうれしくなりました。心理学は医療や産業のみならず、たくさんの可能性を秘めていると思いました。これからも勉強に励もうと思います。また、女性警察官も活躍していると知り、同じ女性としてすごいなと憧れると同時に嬉しく思いました。

 

警察の仕事を正しく理解し、その思いに直接触れられる貴重な90分間でした。学生には、たくさんのリアルな現場に触れ、たくさんの知識を吸収しながら将来に役立てていってほしいと思っています。

第2弾、第3弾はいったいどんな特別講義なのでしょうか!?

随時ご報告いたしますので、お楽しみに!

 

学長から一言:警察の仕事にも、心理学がたくさん役立ちますねッ!それを実感できたようで、有意義な授業の第1弾となりました!心理学をしっかり応用できる、ひと味違った警察官を、本学の心理学科から輩出できるといいですねッ!!!