【安全安心防災教育研究センター】国交省の連携研究課題に採択!

【安全安心防災教育研究センター】国交省の連携研究課題に採択!

芦田川の環境と防災に関する研究が国土交通省中国地方整備局との連携研究課題に採択されました! 福山大学の安全安心防災教育研究センターでは、地域の生活全般にわたる安全安心、環境に対して工学の立場から貢献することを目的として様々な活動に取り組んでいます。過去には文部科学省から委託された「学校施設の防災力強化プロジェクト(平成28年度)」などを推進してきましたが、今回は、芦田川の環境と防災に関する研究が国土交通省中国地方整備局との連携研究課題として採択されました。安全安心防災教育研究センター長の仲嶋教授より、報告が届いておりますので紹介します。(紹介:伍賀)

 

芦田川の環境と防災に関する研究が国土交通省中国地方整備局との連携研究課題に採択!

福山大学は国土交通省中国地方整備局との包括的連携・協力に関する協定を締結しています。この度,これに基づく委託研究として安全安心防災教育研究センター河川臨海域環境保全・防減災教育研究部門が提案する研究テーマ「芦田川中下流部の河道形態・構造の防災評価ならびにビオトープの生態評価」が,中国地方整備局のニーズに合致した本大学の研究シーズとして採択されました。

図1.ドローンによる芦田川の空撮写真

記憶に新しい西日本豪雨災害では、国土交通省の適切なダム操作により芦田川本川の越水や決壊は避けられましたが,支川での内水氾濫などの被害が発生し,洪水に対する対策が喫緊の課題となっています。一方,川は陸と海を繋いで町を通り抜ける大切な生態系の要素であり,環境を維持しつつ災害に強い河川のあり方を研究することは,福山大学が大学を挙げて推進する研究プロジェクト「瀬戸内の里山・里海学」の重要な研究課題でもあります。

安全安心防災教育研究センターでは,工学部,生命工学部と連携し,ドローンによる河道の3次元計測,近赤外線利用植物活性,環境DNA解析などの先端技術を駆使して,この課題に取り組みます。

 

図2.近赤外線による植物活性度(正規化植生指数)

 

学長から一言:「天災は忘れた頃に来る」ということわざは、今や死語です!記憶の新しいうちに、少しでも対策を進めるべく、福山大学もその知力と研究の蓄積を生かしてしっかり貢献したいと思います!!!