学部・学科・大学院

心理学科

波光 涼風(はこう すずか)

職 名 講師
学 位 博士(心理学)
専門分野 臨床心理学
担当科目 心理臨床演習、発達心理学、臨床発達心理学特論など
メッセージ 認知行動療法は、「ものの見方」や「行動パターン」を学習することで気持ちを楽にする方法です。私はこの考え方をもとに、注射恐怖や抑うつ予防、親子支援などの研究と実践に取り組んでいます。心理学は、自分や他者を理解するための視点が広がる学問です。一緒に心のしくみを学んでみませんか。

「注射が怖い」にアプローチ:注射恐怖

「注射が怖い」と感じる人は,子どもだけでなく大人にも意外と多くいます。私の研究では,注射恐怖の基礎的な実証研究や従来の恐怖へのアプローチにかわる,行動理論に基づいた新たなアプローチの可能性を探っています。今後は,学校や医療現場での普及を行い,注射が苦手な人が少しでも安心して医療を受けられる社会づくりに貢献したいと考えています。

中高生を対象とした抑うつ予防プログラム

中高校生の中には,気分の落ち込みやストレスを抱えている子が少なくありません。そうした子どもたちが早い段階で「落ち込みに気づき,自分で対処できる力」を身につけられるよう、認知行動療法ベースの学校で行える抑うつ予防プログラム(MIRaESプログラム)の実践と検証を進めています。子どもたちが安心して学び,心の健康を保てる環境づくりを行っています。

看護学生のためのバーンアウト予防プログラム

看護師のバーンアウト(燃え尽き症候群)は離職にもつながるため、医療現場で大きな課題になっています。また、その傾向は学生の段階から少しずつ高まることがあると言われています。そこで、看護学生のうちに“自分に優しく向き合う力(セルフ・コンパッション)”を育て、ストレスに押しつぶされにくい土台をつくる予防プログラムを開発・実践しています。日常で取り入れやすい工夫を盛り込み、将来安心して看護の仕事を続けられる力を育むことを目指しています。

ペアレントトレーニング(PCIT・CARE)

子育ての場面では、子どもの問題行動に悩んだり、どう関わればいいのか迷ったりすることがよくあります。親子関係をあたたかく安心できるものにするため、PCIT(親子相互交流療法)やCARE(大人と子どもの絆を深めるプログラム)といった実証的な方法を基にしたペアレントトレーニングの実践を行っています。親が「子どもへの関わり方のコツ」を学ぶことで、親子のやりとりが少し楽になり、仲良く過ごせる時間が増えることを目指しています。また、一部のプログラムでは保育士や養護教諭、教員、心理士など、子どもと関わる専門家にも実施し、日々の支援に役立つ関わり方をお伝えしています。