【海洋生物科学科】マリンバイオセンター水族館のフクロクジュクラゲのいま

【海洋生物科学科】マリンバイオセンター水族館のフクロクジュクラゲのいま

令和7年3月に因島に在る内海生物資源研究所で突如発生したフクロクジュクラゲの繁殖個体展示については、以前にFUKUDAI Magで紹介しました。マリンバイオセンター水族館では、現在も展示を継続しており、かわいらしい姿を観察することができます。本学科の卒業生でフクロクジュクラゲの飼育・繁殖に取り組んでいる佛円あや助手から飼育経過の報告が届きましたので、海洋生物科学科FUKUDAI Magメンバーの阪本が紹介します。

 


佛円助手からの飼育レポート

福山大学マリンバイオセンター水族館で展示をしているフクロクジュクラゲは、当初期間限定展示の予定でしたが、現在も常設展示として飼育と観察を続けています。

マリンバイオセンター水族館のフクロクジュクラゲ展示水槽

フクロクジュクラゲ展示水槽(拡大)

このクラゲはとても繊細で、飼育は簡単ではありません。現在は「鶴岡市加茂水族館」、「新江ノ島水族館」、「九十九島水族館海きらら」と当館の4館で協力しながら情報を共有しつつ、育成法の研究を進めています。さらに、本学キャンパスの海洋生物科学科棟(16号館)でも飼育を継続しており、日々の成長過程を観察しています。

海洋生物科学科棟のクラゲ飼育室

展示を始めたころは、個体の傘の大きさが5 mm程度でしたが、今では1 cmほどにまで成長させることに成功しました。

傘の大きさが5 mm程度の稚クラゲです。ここまでは比較的簡単に育成できるようになりました。

約1cmまで成長したフクロクジュクラゲ(固定標本)。まだ福禄寿っぽくはない?

フクロクジュクラゲは、傘高10 cm以上にまで成長するとされています。まだまだほんのわずかな変化といえるかもしれませんが、確実に前進しています。ただ、順調なことばかりではなく、なかなか大きくならなかったり、縮んでしまったりと、現在も試行錯誤の連続で、安定した飼育には課題が残っています。今後はより大きな個体の育成を目指して、小さな変化を大切にしながら、観察と飼育を続けていきたいと思います。

すでに「見たよ!!」という人も、育成の過程をチェックしに、またマリンバイオセンター水族館へ足を運んでもらえると嬉しいです。次の報告にご期待ください!

 

学長から一言:クラゲの“発生元”であるポリプの水槽内での発見は本学の附属水族館が世界初という、とんでもなく貴重なフクロクジュクラゲは、佛円あや助手など関係者の手厚い保護や飼育のお蔭でスクスクと成長しているようです。まだ1㎝くらいの大きさながら、傘は10㎝以上にも成長するとか。是非とも多くの方々に因島キャンパスで実際に見ていただきたい。私も時間を見つけて「ごた~いめ~ん」の機会に恵まれたいものです。

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