生命工学部

Faculty of Life Science and Biotechnology

【健康栄養科学科】市民フォーラムを開催!

【健康栄養科学科】市民フォーラムを開催!

11月15日(土)に2025年度市民フォーラム「食と健康のライフサイエンス」が開催されました。
寒い中、たくさんの方にご参加いただきました。
今年は、福山大学の2名の講師が講演を行いました。

 

健康栄養科学科の1年生が笑顔で参加者の方を迎えました。

 

健康を支えるたんぱく質のお話

前半の講演テーマは、「健康を支えるたんぱく質のお話」です。

講師は、生命工学部健康栄養科学科の石井香代子教授です。

たんぱく質の体内での役割や必要性について、具体的な栄養価計算の数値や、国民健康・栄養調査などの結果を示しながら分かりやすく解説しました。

実は、現代人はたんぱく質摂取不足の実態があり、特に高齢者や若年層の摂取量の低下が課題となっています。

不足しがちなたんぱく質の効果的な摂取方法として、動物性・植物性たんぱく質のバランスの良い取り方、食事のタイミング、良質なたんぱく質源の選び方などの具体的な実践方法を紹介しました。

 

おいもの栄養学

後半の講演テーマは、「おいもの栄養学」です。

講師は、生命工学部健康栄養科学科に本年度着任した、内海好規教授です。

芋類を広く取り上げ、特徴や栄養成分、近年の研究内容などについて分かりやすく解説しました。芋が多くの人から愛されるのは、多様性があるからだと内海教授は説明しました。簡単に芋と一括りにしても、見た目はもちろん、構成成分や栄養成分など芋によって多くの違いがあります。この違いがそれぞれの芋の特徴的な味や食感につながり、多様性を生み出します。

たくさんある芋の中で、内海教授はキャッサバについて研究しています。キャッサバはタピオカの原料として有名ですが、熱帯地域では主食として重要視されています。福山大学ではキャッサバを栽培しており、今年の夏には学内での開花が確認されました。国内での開花は非常に珍しく、今後の基礎研究への貢献が期待されます。内海教授の最新のキャッサバ研究の成果も分かりやすく紹介しました。

 

2025年度市民フォーラム 修了式

市民フォーラムでは、参加いただいた方へ修了証書をお渡ししています。

代表者の方に健康栄養科学科 菊田学科長より修了証書が授与されました。

 

栄養相談室&健康チェックコーナー:貧血チェック

講演後は、希望者の方へ栄養相談室を開催しました。栄養相談室では、管理栄養士の資格を持つ学科教員が、個別にお話を伺いました。今回は村上准教授、松井准教授が担当しました。短い時間ではありましたが、少しでも皆様のお役に立てると嬉しいです。

また、栄養相談室ではASTRIM FITを用いた貧血チェックも同時開催しました。ASTRIM FITは、光源から光を通して、血管を通り抜けた光の量を測ることで、間接的に血液の濃さ(ヘモグロビン値)を算出してくれます。参加者のヘモグロビン推定値を測定し、貧血を予防する食事について、学生がアドバイスしました。鉄分の多い食事のフードモデルを用いて、分かりやすく説明することができました。

 

最後に、食と健康のライフサイエンスへ参加してくださった皆様、ご協力いただいた関係者の皆様、ありがとうございました。

ぜひ来年度のご参加もお待ちしております!!

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