【機械システム工学科】フォーミュラーカー再始動!

【機械システム工学科】フォーミュラーカー再始動!

機械システム工学科は、2016年から学生フォーミュラーカー製作プロジェクトを開始しました。2018年には250ccのエンジンを搭載した車両を完成させ、走行会を実施しました。その後、より高性能なレース用エンジンを搭載した車両を製作する新プロジェクトを開始しました。新プロジェクトの様子を機械システム工学科のFUKUDAI Magメンバーの小林がお伝えします。

 

新プロジェクトは、車両にレース用エンジンを搭載したあとデジタル制御方式に不明な点が多く、エンジンの始動や走行もできないまま活動は一時停滞していました。2024年度機械システム工学科に入学した3名が停滞していた新プロジェクトを再開させました。まずは現在の状態を確認するところから始め、次に駆動系やステアリング系など多くの箇所の修正や加工を行いました。

<プロジェクト停滞時の車両>

エンジンは、コンピューターで制御する高性能なレース用オートバイのエンジンを使用しています。これが思わぬ大きな苦労を生みました。詳しい説明書などなく、エンジンの始動方法や調整方法などすべて自分たちで調査する必要があります。エンジンの調整はスマホを接続して行います。スマホを使うという身近で簡易な機器の活用ですが、本格的なエンジン制御をおこなうことができます。

<スマホでエンジン調整中>

エンジンの調整でわからないところはヤマハバイクの専門店であるYSP福山に相談に行き、フォーミュラーカーの制作を進めていきました。ステアリング機構や駆動系などは、自動車システムコース4年生の協力を得ました。

<YSP福山>

エンジンの調整や車両の加工などいろいろ苦労しながら約1年かけ、2025年8月にフォーミュラーカーを完成させることができました。完成したフォーミュラーカーは自動車実習工場にある動力試験機で確認を行いました。

<完成車両の動力試験>

次回はいよいよ走行実験です。試験走行に向けて準備を進めていきます。

走行実験の様子は次のFUKUDAI Magで紹介します。

 

 

学長から一言:機械システム工学科の2年生で自動車大好き仲間3人が、学科内で暫し眠っていたフォーミュラーカーの再生で頑張り、見事に復活させました。なにしろ本格的な自動車整備施設の認定を受けた種々の機器を備えた学科です。上級生や地元のバイク専門店の協力も得て、試行錯誤を繰り返しながら成し遂げた成果です。きっと達成感を味わえたことでしょう。自ら探究し、知ることと行うことを一体化させて取り組む、本学の教育方針を地で行ったケースです。次は、その走りが楽しみです。

 

この記事をシェアする