水産食品科学実習(1)「衛生検査」
食品コースの3年生対象である水産食品科学実習(1)では衛生検査を行います。衛生検査では菌の混入を防ぐため、乾熱滅菌や高圧蒸気(オートクレーブ)滅菌をして器具や培地等を滅菌し、実習台を消毒して火炎滅菌をしながら作業します。
実習書を見たり、先生に質問したりしながら作業を行い、落下細菌、体表の黄色ブドウ球菌、大腸菌群(平板培地法と最確数法)の4種類の培地を培養器に入れ、結果が出るのを待ちます。どのような結果が出るのでしょうか?
落下細菌は、5分間で落下する菌数を測定します。この方法は、食品製造等においての環境衛生検査に用いられます。他の班と菌数を比べてみると、場所によって違いはあるのでしょうか?体表の黄色ブドウ球菌は、部位ごとの毒性あるいは非毒性黄色ブドウ球菌の有無を調べます。食中毒を起こす毒性黄色ブドウ球菌は、コロニーのまわりに白濁リングが見られます。
下水の大腸菌群試験は、2種類の方法(平板培地法と最確数法)を行いました。大腸菌を検査することにより、その食品に対する衛生度を評価することができます。最確数法ではガスの発生したものを計数し、最確数表により試料100ml当たりの菌数を求めます。ガスが発生しているものはいくつあるのでしょうか?
菌数等を調べ終わったら、2種類の方法(シャーレと顕微鏡)でスケッチをしました。顕微鏡で観察すると肉眼では見えなかった菌の形状がわかりました。-225x300.jpg)
自分たちで観察したり、他の班と比べたりしてみるといろいろと発見があったのではないでしょうか。




