【国際センター】松永ライオンズクラブの大茶盛会に本学留学生が参加!

31日(日)福山松永ライオンズクラブの「大茶盛会」本学の留学生が招待されました当日の様子について学長ブログ担当の趙 建紅がお伝えします。

 福山松永ライオンズクラブ( LC) のお茶会はクラブメンバー有志が1977年より設けたチャリティー茶会です。今回はコロナ禍を経て5年ぶりの開催で、28回目となります。クラブからお誘いいただき、また鶴田泰人副学長のお計らいにより、ネパール、ベトナムと中国からの留学生7人が茶会に参加しました。うち、3月下旬来日したばかりの交換留学生、匡京平さんと 孫燁璇さんも早速この日本文化体験に加わりました。(2人とも河北工業大学出身。人間文化学科在籍) 

(左から河北工業大学からの交換留学生、匡京平さんと 孫燁璇さん)

 受付ではくじ引きもありました。留学生の皆さんは次から次へと景品に当たり、とても喜んでいました。 

(タプくん<GURUNG PRATAP 国際経済学科 2年 >は2等賞のお茶の景品に当たりました!)

 受付を済ませると、くつろぎ席から表千家席、大茶盛会へと順番に周り、それぞれのお茶を堪能していきました。洋館のくつろぎ席で梅昆布茶と「松永もなか」をいただいた時、奇遇にも本学卒業留学生を採用した企業の方や本学情報教育担当の先生と出会い、話が盛り上りました。 

 表千家席では半東さんによる茶道具や、茶室の飾りの説明に、留学生たちは懸命に耳を傾けていました。掛け軸は陶淵明「四時歌」の起句で、春水満四澤(春水 四澤に満つ)」です。その意味がわかると、中国人留学生一同は、とても感激しました。昨日から一気に気温が上がり、福山城の桜も咲き始め、本格的な春がやってきました。これから留学生たちは日本で季節折々の美しい自然、美味しい食べ物、珍しい体験また地元の人々と出会い、逞しく成長していくことでしょう。 

(掛け軸の「春水満四澤」は中国東晋時代の田園詩人、陶淵明の詩からの一句です)

 大茶盛席は有名な奈良西大寺の大茶盛席にならい、諸関係者から指導を受けて当クラブが独自に作り上げたものです。驚嘆に値する茶道具の巨大さがその名の由来だと言われていますが、さすが直径40cmの大皿、長さ57cmの箸、また巨大な茶椀が運ばれると、それまで静かに座っていた客の間からくすくす笑いが漏れてきました。お菓子を巨大箸でつかもうとしても、お茶椀を抱え持ってお茶を飲もうとしても隣の人との協力なしには難しいです。協力しあって一つの味を共に味わい、和み合い、結束を深めることは、大茶盛の意味の一つかもしれません。またここで、たて出しのお茶を作って運んでくれた福山大学茶道部のメンバーと出会えたのも嬉しかったです。 

(国際経済学科 2年の葛 贇さん。「こんな大きな茶椀、初めてです!びっくりしました。」)

 

(右1は国際経済学科2年の張程信くんです。皆さんの写真をたくさん撮ってくれてお疲れ様です。)

 

(国際経済学科 2年のトイさん<NGUYEN THU THUI>。「これからこのような日本文化体験の機会があれば、また参加したいです。」)

 

 全ての茶席、本館からも洋館からも庭園越しに福山城が望めました。春爛漫の福山城、そして美味しいお茶、和菓子、美しい桜と日本庭園、松永ライオンズクラブの皆様、また鶴田副学長のご厚意で留学生たちは日本文化を満喫しました。本当にありがとうございました。 

(左1から国際経済学科2年の陳思琦さんと大茶盛会の亭主さん。「亭主さんの袴姿は本当に格好いいです」)

 

 

学長から一言:松永ライオンズクラブ主催の「大茶盛会」は、普段は目にすることがない珍しい巨大な道具を使った本格的な茶会。招かれた留学生はみんな日本文化の奥深さを体験し、びっくりしたことでしょう。こんな機会を与えて下さった皆様に心から感謝します。