【電気電子工学科】2025年度の卒業研究中間発表会を開催しました

猛暑だった2025年の夏も過ぎ、ようやく秋の気配が漂いはじめたこの頃。福山大学工学部電気電子工学科では、2025年10月11日(土)令和7年度 卒業研究中間発表会を開催しました。この中間発表会は、4年生が進めてきた研究成果を初めて発表し、教員および学生同士で質疑応答を行う重要な機会です。また、研究室配属を控えた3年生も研究室見学を兼ねて参加し、研究に関する活発な質問をしてくれました。今年度の会場は工学部棟2・3・4号館3階03306室で、午前9時30分から午後2時半過ぎまで、合計22件の発表が行われました。この様子について、電気電子工学科の伍賀が報告します。
多彩な研究テーマが集結
発表テーマは、電子回路設計やパワーエレクトロニクス、環境センシング、ロボティクス、AI・画像認識など、幅広い分野にわたりました。前半では、「雨滴運動エネルギー計測センサ」や「薄型電子機器用LLC電源回路解析」など、電子デバイスや電源設計の研究が並びました。また、「ブルーカーボン生態系におけるCO₂ガスフラックス解析」や「海洋観測用マルチコプター」など、環境・海洋観測をテーマとした研究も注目を集めました。
また、「パラメトリックスピーカの位相制御」「魚種判別と個体数把握」「床下点検ロボット」「配管内壁点検システム」など、AI画像処理やロボット工学の応用が多く見られました。さらに、「光リンクセンサーネットワーク」「藻場環境観測装置」「PTZカメラによる自己位置推定」「光学式触力覚センサの改良」など、センシング技術・情報融合の先端研究が紹介されました。
どの発表も、自らのテーマに真剣に向き合い、半年間の努力の成果がしっかりと伝わる内容でした。発表者たちは、スライドやデモを駆使して分かりやすく説明し、質問にも落ち着いて対応していました。中には、ドローン制御や触覚センサなど、実験・試作を重ねた実践的研究も多く見られ、会場には熱気と緊張が入り混じる空気が漂っていました。
今回の発表を通して得られたフィードバックをもとに、年明けの卒業研究最終発表会に向けて、さらなる改良・実験を進めていってほしいですね。学生の皆さんがこの経験を通して、問題発見力・課題解決力・発表力を一層伸ばしていくことを期待しています。
学長から一言:電気電子工学科の4年生が卒業研究の完成に向けて中間発表会で各自のこれまでの研究成果を報告。素人には直ぐには理解不能なテーマが並んでいます。おそらく実用的価値の高い内容やそれぞれの分野では斬新で広く注目を集める内容も含まれているのでしょう。卒業までの残された時間に、さらに磨きをかけて世間がアッと驚くような最終成果に仕上げて下さい。ものづくり、本当に夢がありますね。羨ましい限りです。












