【税務会計学科】合同ゼミ合宿で企業を見学しました!

税務会計学科大城朝子准教授のゼミの学生たちが、合同合宿に参加しました。その様子について、大城准教授からの報告が届きました。ぜひ、ご覧ください(投稿は学科のFUKUGDAI Magメンバーの堀田です)。
大城ゼミは、8月19日から20日にかけて、「合同ゼミ合宿 in 尾道― 備後の産業から学ぶ持続可能な未来 ―」と題したゼミ合同合宿を挙行しました。福山大学からは経済学部税務会計学科・工学部情報工学科、周南公立大学からは経済経営学科の学生たちが参加しました。
この合宿では、現場で働く方々の貴重な声に耳を傾け、自らの研究や進路を考える上で大きな学びを得ることができました。
1日目
尾道国際ホテルグループ(山陽工業株式会社)を訪問
1日目は、まず尾道国際ホテルグループ様を訪問しました。おもてなしの心と、地域に根差したホテル運営の取り組みついてお話を伺いました。若手スタッフの皆さんからどのような業務を担当していらっしゃるのか、どのようなことに働き甲斐を感じるかなどのプレゼンをしていただいた後に、1泊2日の最高に楽しい旅行プランを考えるというミッションに取り組みました。

スタッフの皆さんにもアドバイスをいただきながらプランを考えます。

考えたプランの発表をしている様子です。
学生たちは、「人に寄り添うサービス」の大切さについて考えることと同時に、明るく若手スタッフの挑戦を見守ってくださる職場の雰囲気を肌で感じとっていました。
お昼にはホテル内のレストランで昼食をいただきました。普段とは違う開放的な空間で、ゼミ合宿の仲間との親睦を深めることができ、学生たちにとっても忘れられない時間となりました。

ランチをいただきました。
尾道造船株式会社を訪問
午後は、尾道造船株式会社様を訪問しました。会社の概要をご説明いただいた後に工場見学をさせていただき、その後には経理部門の方からお話を聞かせていただける貴重な機会となりました。
工場見学では、巨大な船が組み上がっていくスケールの大きさに圧倒されるとともに、安全性を確保するための管理体制について知ることができました。

ドックを見学しました。
工場内はバスで回らせていただきましたが、現場で働く方々の真剣な姿からは「ものづくり日本」を支える力強さが伝わってきました。

バス内でも、ゼミ生からの質問が飛び交います。
見学後には経理担当の方からもお話を伺い、税務調査における実例や経理部門が果たす役割について丁寧にご説明いただきました。
学生からの質問にも一つひとつ真摯に答えていただき、経営管理や財務の重要性を学ぶと同時に、理論と実務が結びつく貴重な体験となりました。

企業の方の話を、真剣に聞き、質問をしました。
ディナー交流会
夜には、山陽工業株式会社、山脇酸素株式会社、株式会社瀬戸内百姓、株式会社SHOYAのみなさまをはじめとする地域の企業関係者とのディナー交流会が催されました。

バーベキュースタイルの和やかな雰囲気の中、学生たちは直接質問を投げかけ、経営者や企業の方々の生の声を聞くことで、教室では得られない学びを体験しました。学生たちは企業の方々と直接言葉を交わす貴重な時間を過ごし、「地域企業が持つ底力と温かさ」を感じ取った時間となりました。

2日目
三和鉄構建設株式会社を訪問
午前中は三和鉄構建設株式会社様をお訪ねし、事業概要などをご説明いただいた後に、工場を見学しました。
鉄構事業のほか、建設・住宅事業や農業なども手掛けられているということですが、今回は鉄構事業のかなめとなる尾道市御調町にある尾道工場に伺いました。


工場の敷地は非常に広く、精度と品質を重視したものづくりの姿勢が強く伝わってきます。

尾道工場は福山工場から移転し、さらに増築されたことで生産能力が拡充されただけでなく、地域雇用や技能伝承にも貢献していることを知ることができました。
SDGsやサステナビリティへの取り組みについても触れられ、環境配慮型の操業にも取り組まれているとのことでした。
大信産業株式会社を訪問
午後は大信産業株式会社様に伺いました。広島県尾道市美ノ郷町に本社を置き、福山大学にも近いものの、B to B(企業同士の取引が主)の企業でもあるため、学生にとって直接的な接点は少ない存在です。しかし、今回の訪問を通じて、農業や緑化の現場を支える多角的な事業展開を知ることができ、地域に欠かせない役割を担っていらっしゃることを実感しました。

農業法人・株式会社ハラダファーム本多の本多社長様にもお越しいただき、インターンシップ形式で「農家さんの困りごと」を学生が一緒に考えるグループワークを実施していただきました。

学生の発表に対し、温かいアドバイスをいただきました。
今回の合宿は、学生たちにとって、実際に働いている方々の姿や率直なお話に触れる大変貴重な経験となりました。特に、本合宿は協賛いただいた地域企業の皆様のご支援なしには実現できませんでした。
また、この合同ゼミは、大学と地域、そして企業をつなぐ取り組みとなりました。ご支援をいただいたみなさまに、深く御礼申し上げます。
学生たちが得た学びは、『びんご経済レポート』に学生レポートとして掲載され、地域社会へと発信されています。
学生が執筆した記事はこちら。↑
学長から一言:本学の税務会計学科の他、情報工学科、そして周南公立大学経済経営学科の学生諸君が参加した合同ゼミ合宿では、備後地域の特色ある企業各社のご協力を得て、日頃はあまり触れる機会のない地元のものづくり企業やサービス産業の実際に対する理解を深めることができました。この企画は、人と企業、求職と採用をつなぐ『びんご経済レポート』誌の発行元である備後レポート社の全面的なご支援の下に実現したようです。お世話になった各社の皆様に、私からも心から御礼を申し上げます。






