【海洋生物科学科】因島で「親子で学ぶ!海の環境教室」を開催!

テレビ新広島TSSによるひろしま海の森づくりプロジェクトの活動の一環として、「親子で学ぶ!海の環境教室」が、因島内海生物資源研究所で2025年8月3日(日)に実施され、海洋生物科学科の教員と、学芸員養成課程を履修する4年生6名がスタッフとして参加しました。その時の様子を、当日の担当の一人でありブログメンバーでもある私、山岸幸正が報告します。

 

この環境教室は、近年大きく変化している海の環境を知り、なぜ藻場が大切なのか、海の環境が私たちの生活にどのような影響を与えるかを、福山大学の専門家から楽しく学ぶ親子イベントとして、2024年から実施されています。2回目となる今年は、一般参加15組程度の枠に過去最多80組以上の応募があったそうで、人気の高いイベントとなっています。

当日朝、因島の研究所に一般参加者とパートナー企業参加者、そしてスタッフ合わせて100名余りが集まり、開会式を行いました。内海生物資源研究所所長である太田健吾教授からあいさつがありました。

続いて、山岸が、因島の海岸で行っている福山大学の藻場研究について紹介しました。そのあとに、皆で海岸が見える堤防まで移動し、実際の海の様子を眺めてもらいました。

ここから、参加者は3つのグループに分かれて、①アマモを学ぶ(実験室)②海の生態系を学ぶ(水族館)③海の生産物を学ぶ(養殖施設)の3つの内容で、順番に学びました。

①アマモを学ぶ

ここでは山岸が担当して、アマモの光合成実験を行いました。試験管に入れたアマモの葉に光を当てると、泡(酸素)が出てきます。同時に、地球温暖化の原因となる「二酸化炭素」をアマモが吸収していることを、BTB溶液の色の変化で確かめます。アマモの地球温暖化防止への役割について考えてもらいました。

②海の生態系を学ぶ(水族館)

マリンバイオセンター水族館では、真田誠至准教授水上雅晴講師とともに、学芸員養成課程を履修する海洋生物科学科4年生がスタッフとして参加しました。学生たちは手作りの説明パネルを使って、水族館で飼育されている生物をわかりやすく解説しました。

③海の生産物を学ぶ(養殖施設)

養殖施設では、仔稚魚から成魚までの有用魚類の飼育について、太田教授から解説がありました。水槽と魚を間近に見ながら、どのように生産されているのかについて学びました。

こうして午前の部が終わりました。参加者の皆さんはメモを取りながら聞くなど、熱心な様子が印象的でした。

昼食のお弁当をいただいたあとには、学生たちの司会によるクイズ大会が行われました。3チームの対抗戦で、今日学んだことを振り返る内容の3択クイズに、チームの中で話しあって解答を決め、番号札を上げていきます。正解の多いチームには、景品の「オリジナル缶バッジ」を進呈!

クイズ大会の結果は……なんと3チームとも全問正解となりました!皆さん、今日学んだことをよく理解していてすばらしいですね。皆さんで好きな海藻キャラクターの缶バッジを選びました。早速バッジをかばんにつけているお子さんの姿も。

最後に閉会式です。山岸が会の総括を行い、TSSの横川様から閉会の挨拶がありました。

こうして会はにぎやかに終了しました。参加した皆さんにとって、海の環境を楽しく学び、興味や関心を高める機会になれたなら幸いです。

イベントの様子は、広島ニュースTSSのYouTube動画で公開されています!

 

学長から一言:海洋生物科学科と因島キャンパスの内海生物資源研究所が、地元のテレビ新広島TSSのひろしま海の森づくりプロジェクトに全面協力して、昨年に引き続き実施された活動の「親子で学ぶ!海の環境教室」には、予め決まっていた定員を大きく超える参加者が集まりました。教員も学生も力を合わせ、日頃の研究や学びの成果を活かして、SDGsの目標に向かって啓蒙活動に取り組む姿は素晴らしい!