【大学教育センター】2025年度 BINGO OPEN インターンシップ事前研修を開催!

いよいよ夏のインターンシップに向けた準備が始まりました。8月7日(木)に行われた「BINGO OPEN インターンシップ事前研修」は、短時間の集中豪雨に見舞われながらも、多くの学生が参加しました。研修では、学生が安心して実習に臨めるよう不安を取り除くこと、企業が求める基本的なビジネスマナーの理解、そして自らの参加目的の明確化という3つのテーマを軸に進められました。今回は、長尾コーディネーターによる当日の様子のレポートをご紹介します。ぜひご覧ください。(投稿はブログメンバーの前田)

【過去の記事】2025.06.10 【大学教育センター】令和7年度 BINGO OPEN インターンシップ合同企業説明会を開催しました

 

 


前期の定期試験が終わり、いよいよ夏休みが始まりました。そんな中、BINGO OPEN インターンシップに参加する156名の学生たちは、8月7日(木)に未来創造館2階の大講義室に集まり、お盆明けから始まるインターンシップに向けた事前研修に臨みました。
 
はじめに、キャリア形成支援委員長の香川教授より開会の挨拶があり、マナーや心構えを学び、実習期間中の具体的な目標を設定することが、より有意義なインターンシップにつながるという事前研修の意義についてお話しいただきました。

 

開会挨拶:香川キャリア形成支援委員長

 
最初のプログラムは、キャリアコンサルティング技能士1級資格保持者でもある平喜美恵就職課上席課長によるマナー講座です。学生たちは事前に、平上席課長が作成した動画で基本的なビジネスマナーを学び、その上で本講座に参加しました。
 
講座では、インターンシップ中に想定される具体的な場面でのマナー解説や、身体を動かしながらの実践練習が行われ、学生たちは時折メモを取りながら真剣に取り組んでいました。こうした丁寧な指導により、ビジネス現場の経験がほとんどない学生も、不安や緊張を和らげ、安心して就業体験に臨めるようになります

 

マナー講座:平上席就職課長

 
続いて、BINGO OPEN インターンシップ全体を統括する大学教育センターの前田吉広准教授より、社会人基礎力についての講義がありました。社会人基礎力とは、経済産業省が提唱する「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」で、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されています。
 
福山大学では、単に就業体験をするだけでなく、明確な目標をもって実習に臨み、終了後に振り返ることで、学生一人ひとりの成長と自己理解につなげることを目指しています。その指標として社会人基礎力を活用し、①全国データに基づく社会人基礎力診断、②事前の目標設定と事後の振り返りによる自己評価、③受入企業からの外部評価という三つの観点から学生の成長と自己理解を促す取り組みをしています。

 

社会人基礎力について:前田准教授

 
昼食後は、昨年に続き、前田准教授が開発したカード型教材「みらいミッション」を使ったグループワークを実施しました。この教材は、インターンシップで起こりうる失敗事例をもとに、グループで意見交換を行い、課題解決策を導き出すもので、学生も開発に参加しています。
 
具体的な失敗事例と解決策をあらかじめ疑似体験することで、失敗への不安を軽減し、より前向きな姿勢で実習に臨むことができます。また、同じ企業で実習する学生同士でグループを組むことで、チームビルディングが促され、現場での協力体制づくりにもつながります。向井勝也特命講師の進行のもと、学生たちは楽しみながら活発に意見交換をおこないました。

 

グループワーク:向井特命講師と「みらいミッション」開発に携わったキャリアデザインゼミの学生

グループワークに取り組む学生

 

最後のプログラムは「目標設定」のワークです。インターンシップ期間中、学生たちは毎日「目標達成度チェックシート」と「モチベーショングラフ」に記入し、その日の体験を振り返ります。前田准教授からは、この2つのシートの活用法と、社会人基礎力の12の能力要素から伸ばしたい3つの力を選び、具体的な行動目標を設定する方法について解説がありました。
 
福山大学では、この目標設定と事後の振り返りこそが学生の成長の鍵と位置づけ、実習先での就業体験のみならず、学内での事前研修と事後研修にも力を入れています。そして、受入企業のご担当者からいただく真剣なフィードバックが、振り返りの効果を高める重要な要素になっています。

 

目標設定:前田准教授

 
全てのプログラムが終わり、閉会の挨拶で香川教授は「インターンシップは宝探し」と語られました。
 
宝探しでは、必ずしもキラキラしたものだけが見つかるわけではありません。しかし「探す」という行動を起こさなければ、何も得られません。見つかったものがすべて正解ではなくても、必ず今後の糧になる。だからこそ、勇気をもって行動してほしい――そんな温かいエールが送られました。
 
不安を抱きながらも、自らのキャリア形成のために意欲的に挑戦する学生たち。その背中を押すように、この日の事前研修は幕を閉じました。
 
参加した学生の皆さん、お疲れさまでした!この日設定した目標を胸に、インターンシップをぜひ有意義な成長の機会にしてください。

 

学長から一言:今年もBINGO Openインターンシップ実施に向けた動きが本格始動しました。最初のステップである事前研修の実施のために企画・運営に当たられたキャリア形成支援委員会および大学教育センター自分未来創造室の関係者の皆様、お疲れ様でした。研修参加希望の学生諸君にとって、良い学びの場になったと思います。インターンシップに真剣に取り組む、積極性のある学生で溢れていたことでしょう。