【情報工学科】共同研究の成果「NEXT>>案内手法」をデモ発表

ヒューマンインタフェース学会の「ヒューマンインタフェースシンポジウム2025」にて共同研究の成果「NEXT>>案内手法」をデモ発表してきました。情報工学科の中道から紹介します。
福山大学コミュニケーションデザイン研究室では、株式会社アクティス様と「屋内位置情報を活用した人間行動計測環境における誘導案内手法に関する研究」について共同研究を進めています。次に示した研究発表についての説明に載っているように、今回、一緒に発表もした株式会社アクティスの藤井誠貴さんは福山大学のOBであり、学生時代の研究内容をさらに発展させた形になります。
NEXT>>案内手法の提案とAR導入効果, 藤井誠貴, 小野峻輔, 田邊基起, 天満誠也, 奥村宏平, 中道上, ヒューマンインタフェースシンポジウム2025論文集, No.2T-D20, pp.637-640, 2025年09月.
「NEXT>>案内手法」は矢印型のフロアサインです。フロアサインとは、インクジェット印刷したシートやステッカー、または置き型のサインを床や路面に設置して、誘導、注意喚起、装飾、広告宣伝などの目的で利用される案内・表示システムです。駅ホームでの歩行ルート表示や商業施設でのソーシャルディスタンスライン、店舗のプロモーションなど、屋内外問わず様々な場所で活用されています。
私達は、フロアサインをARマーカーとして活用し、ARによる誘導技術を開発しています。初めて小さいながらも体験可能なブースも準備することができました。そのおかげで認知症やADHD(注意欠如・多動症)の方々の行動支援にもつながるとのご意見もいただきました。

概要説明の様子

デモ発表の様子

体験していただきました
その研究成果のひとつである「ARめいろ」は、今年の10月の学園祭でも準備予定です、ぜひ体験しに来てください。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/magazine/eng-posts/102793/
学長から一言:情報工学科の教員と学生の皆さんが、卒業生OBも一緒になって取り組んだ研究の成果をヒューマンインタフェース学会のシンポジウムで発表。床面に見かけるフロアサインをAR(拡張現実)マーカーとして活用して、人を然るべき方向に誘導できるシステムの開発で、好評を博したようです。住みやすい、活動しやすい社会の構築のために、情報技術のいっそうの開発や洗練に期待したいところです。






