【心理学科】心理学科4年生の藤原千鶴さんが公益財団法人小松育英会の奨学生に認定!


<奨学生認定証をもつ藤原さん(中央)>
心理学科4年生の藤原千鶴さんが公益財団法人小松育英会の給付奨学生に認定されました。公益財団法人小松育英会は、株式会社エフピコ創業者である小松安弘氏が平成18年12月に、広島県下の指定学校に在籍する生徒・学生への経済援助を通じて、広島県の教育・文化・経済の振興に寄与する豊かな人間性と創造性を持った人材を育成することを目的に設立されました。本財団の奨学生には、人物・学業ともに優秀な学生が認定されます。
以下は、奨学生の認定を受けた、藤原千鶴さん(発達心理学研究室4年・第一学院高等学校出身)のコメントです。
「この度は、小松育英会の奨学生に認定していただき、ありがとうございます。私は、現在発達心理学研究室に所属し、『日本語版いじめやセクシュアルハラスメント場面における傍観者介入尺度の作成』というテーマの卒業論文に取り組んでいます。いじめやセクハラを仲裁できる人は、なぜ仲裁できるのかについて研究しており、いじめ及びセクハラ問題の複雑さを実感しています。卒業論文で取り組んでいる尺度の原板はNickerson et al. (2014) によるBystander intervention in bullying and sexual harassmentでした。この翻訳にあたり、Nickerson氏にメールをお送りし、許可を得ることができました。また、尺度の翻訳作業では、ゼミの指導教員である赤澤教授と心理学科の中野准教授にご指導いただき、順調に研究を進めることが出来ています。
卒業論文以外にも、私は広島県立歴史博物館と連携した、草戸千軒お化け屋敷に参加し、お化け屋敷会場以外のすべてのことを担当する裏方班のリーダーを務めました。異なる持ち場を担当する小さな班の集まりである裏方班の、各班のメンバーが活動しやすくなるように、お化け屋敷会場を担当する演出班との情報共有を徹底し、円滑に運営ができるように尽力した経験はかけがえのないものです。将来は教育分野で心理専門職として働きたいと考えているため、これらの経験から得られたことを臨床の現場でも活かしていきたいです。
私は現在、公認心理師資格の取得のため、大学院進学を目指して勉強しています。今回の奨学金をいただけたことで、参考書などを購入できる余裕ができたため、より質のいい勉強をすることができます。いただいた奨学金は大学院に進学するために必要な費用に活用させていただこうと考えています。最後になりましたが、小松育英会の皆様、 ご支援くださった全ての方々に心よりお礼申し上げます。」

<草戸千軒お化け屋敷の事前準備での様子>
ゼミ生である藤原さんが、今回小松財団の奨学生に選ばれたことを、指導教員としても大変喜ばしく思っています。藤原さんは、卒業研究として「いじめにおける傍観者態度」をテーマに取り上げており、海外の研究者ともメールで連絡を取り、その邦訳版の妥当性と信頼性を検討しています。そして、学部の3年時から中四国心理学会で発表するなど、研究に熱心に取り組んでいます。また、広島県歴史博物館との博学連携事業である草戸千軒お化け屋敷のボランティアでも、リーダーシップを発揮してくれていました。ゼミの中でも、後輩に統計分析の方法を教えてくれたりするなど、後輩にとっても頼もしい先輩です。
最後になりましたが、地域の大学の大学生を支援してくださる公益財団法人小松育英会と株式会社エフピコ様に心よりお礼を申し上げます。株式会社エフピコ様には、心理学科で養成している心理学の国家資格「公認心理師」の実習でもお世話になっております。併せてお礼を申し上げます。
学長から一言:公益財団法人小松育英会の奨学生に選ばれた心理学科4年生の藤原千鶴さん、おめでとうございます。卒論の作成や課外活動の「草戸千軒お化け屋敷」に加えて、公認心理師資格の取得や大学院進学を目指して、きっと日頃から勉学に余念が無い暮らしぶりの賜物でしょう。奨学金を得て、さらに充実した大学生活を送って下さい。






