【工学部】「2026年度 みらい工学プロジェクト」の紹介

「みらい工学プロジェクト」は、工学部各学科が協調して取り組む学科横断型の1年生を対象とした教育プロジェクトです。以下、工学部機械システム工学科の小林が2026年度の「みらい工学プロジェクト」を紹介します。

 

「みらい工学プロジェクト」は、ひとつのプロジェクトの中で異分野の学生が持つ多様な能力が活かされること、単独学科の教育では生まれにくい、新しいアイデアの誕生にも期待しています。そして、ものづくりに対する喜び・充実感を体感し、考える力・行動する力・判断する力・改善する力・コミュニケーション力などの人間力を磨くことを目指しています。

2026年度は多種多様な6テーマがそろいました。

① 知的生産技術学習プロジェクト
② 環境シミュレーション
③ 学生フォーミュラ
④ フィジカルコンピューティング
⑤ 社会課題解決プロジェクトの創発
⑥ ロケット創作プロジェクト

それでは、各テーマの内容を担当教員に紹介していただきます。


① 知的生産技術学習プロジェクト(担当:電気電子工学科 沖、香川)
このプロジェクトは、ロボットプログラミングを通じて論理思考の方法を身に付けるプロジェクトです。自分で考えた方法でロボットが動くと、すごく気持ちいいですよ。活動は少人数グループで行うので、安心して取り組めます。ロボットを動かす考え方やプログラムは、図で見える化するのでも未経験者OKです。テーマの「知的生産技術」とは、この見える化する技術のことで、勉強や仕事など、いろいろな場面できっと役に立つでしょう。
そして、ETロボコン( https://www.etrobo.jp/ )への参加を目指しましょう。

② 環境シミュレーション(担当:建築学科 伊澤)
本プロジェクトでは、環境・設備分野における熱流体シミュレーションの基礎を、遊び感覚で体験しながら習得してもらうことを狙っています。なお、BYODノートパソコンの持参が必須の授業です。
3次元CADデータをベースとしたBIM (Building Information Modeling)・CFD(Computational Fluid Dynamics )・エネルギーシミュレーション等を活用したコミュニケーションは、計画・設計の上流段階において環境・設備的な視点を建築・都市・地域のデザインへ反映させることを可能にします。
特に建築分野では、意匠(美)・構造(強)・設備(用)の総合化の流れにありますが、上記のデジタルデザインはその総合化を促進すると考えられます。

③ 学生フォーミュラ(担当:電気電子工学科 関根)
学生フォーミュラは、自動車メーカーの開発プロジェクトを、学生に仮想体験させることによって、技術者育成を支援する実践プログラムです。日本では、自動車技術会が主催者となって、2003年から開催してきましたが、近年では、自動運転が身近なものとなりつつあることから、自動車技術会は2019年より「自動運転AIチャレンジ」という競技大会も開催するようになりました。このような動きに対し、福山大学では、2022年より「組み立てて乗れる自動運転車」に取り組んでいます。この自動運転車は、車載カメラで見た風景を人工知能AIが覚えることで自動運転を行うという本格的なもので、2023年度には、ものづくりの祭典「Maker Faire Tokyo 2023」にも出展しました。AIや自動運転、電気自動車とかものづくりに興味のある人は、ぜひ参加してください。(場所は、2・3・4号館1F 03103室の予定です。)

④ フィジカルコンピューティング(担当:電気電子工学科 伍賀)
フィジカルコンピューティングでは、実際に動くものを作ることによって、ものづくりの楽しさを味わうと同時に、実際のものづくりの現場でも通用する実践的な創造力、モノづくりの感、プログラミングの能力を養うことを目的としています。授業は実習形式で3 名程度のグループに分かれて、各グループで協力し、動いたり光ったりする、何か面白いものを作る。マイコンの使い方やプログラミングの初歩から解説をした後に、Arduino、 各種センサ、 モーター、 LED、 アクリル板工作、 木工、 紙工作、 手芸などを組み合わせてオリジナルのものづくりを体験しましょう。工学部が持っている様々な機械の使い方もマスターできます。

⑤ 社会課題解決プロジェクトの創発(担当:情報工学科 上野)
あなたの持つ知識、未来を拓く知恵に変えてみませんか?本プロジェクトでは、社会の中にある課題を見つけ、その解決に向けて未来の技術や仕組みを構想することを通して、実践的な課題解決力を養うことを目的としています。授業では、ニュースや身近な出来事を手がかりに社会課題を読み解き、少人数のグループで意見を出し合いながら、これからの社会に必要とされるプロジェクトを考えていきます。単にアイデアを出すだけでなく、課題の背景を深く考え、どのような技術や工夫が役立つのかを検討し、将来につながる提案へと発展させます。分野を越えた協力の中で、新しいプロジェクトが生まれる面白さを体験しましょう。

⑥ ロケット創作プロジェクト(担当:機械システム工学科 小林)
2025年2月4日にH3ロケット4号機の打ち上げが成功しました。日本のロケット開発は、JAXAだけでなく民間企業による開発も行われています。2026年3月に民間小型ロケットカイロス3号機が打ち上げを中止しましたが、今後は民間企業による小型ロケットが急速に開発され宇宙ビジネスの時代になっていきます。
ロケット創作プロジェクトは、これらのロケットと原理はほぼ同じ火薬のエンジンで空高く飛翔するモデルロケットを設計・制作していきます。ロケットを設計し制作をしていくことによって、モノづくりの大切さや楽しさを学習するプログラムです。また、授業を履修することで第4級モデルロケット従事者資格(日本モデルロケット協会)を取得することも可能です。
今までの授業(ロボット創作プロジェクト)の様子は学長室ブログでも紹介しています。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/53727/
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/71151/

 

学長から一言:工学部の各学科が連携・協力して進める「みらい工学プロジェクトは、文字どおり学科の枠を飛び越えた横断型の取り組み。今年度も実に多彩な内容のプロジェクトが揃っています。1年生は自らの興味関心に則って、ものづくりの面白さを直に体験できることでしょう。各プロジェクトから実用性もある結果が生まれるのが楽しみです。