【海洋生物科学科】今夏の “アツい” オープンキャンパス レポート !!

今夏の7月18日(土)と8月23日(日)の両日、福山大学ではオープンキャンパスを開催しました。海洋生物科学科では、【本学】と因島に在る【内海生物資源研究所】の2箇所に分かれて行いました。今夏も、全国各地から多くの高校生と保護者の皆さんにご参加いただきました。今回は、8月のオープンキャンパスの模様を同学科 FUKUDAI Mag.メンバーの阪本がお知らせします。

 

【本学】でのオープンキャンパス

本学キャンパスでは、①学科紹介 ②内海生物資源研究所バーチャルツアー ③模擬実習「フィールド調査って何するの?」 ④キャンパスライフ紹介を行いました。

まず、高村教授による学科紹介です。“海”について学べる大学は全国でも稀で、また大学によって特徴も様々です。参加者の方々も海洋生物科学科で何を学べるのか疑問に思われていると思います。そこで、コース制(資源利用育成コース、フィールド生態環境コース、アクアリウム科学コース、水産食品科学コース)をはじめとした本学科の特色ある教育内容や研究について紹介しました。さらに、卒業後の進路として、水族館、水産業、公務員などへの就職状況について説明しました。

海洋生物科学科でどのようなことを学べるのかを知ってもらうために、模擬授業を2つ実施しました。一つ目は、山本講師と4年生による「フィールド調査って何するの? ~鯨類の調査~」です。鯨類の目視調査、個体を見分ける方法、行動を調べる方法などを、クイズなどを交えながら体験してもらいました。また、4年生が卒業研究で行なっている瀬戸内海に生息するスナメリの目視調査や鯨類の行動研究について、紹介しました。

2つ目は、北口教授と4年生による「フィールド調査って何するの? ~マイクロプラスチック調査~」です。海洋生態系への深刻な影響が懸念されているマイクロプラスチック。今回は、海岸でマイクロプラスチックを採取し、顕微鏡で観察するまでの手順を解説しました。採取に用いられる「比重分離」の工程では4年生が実演を担当し、砂粒、ペットボトル本体、キャップのそれぞれが比重差によって速やかに分離される仕組みを紹介しました。

因島には、養殖施設や水族館を有する内海生物資源研究所(以下、内海研)があります。海洋生物科学科の学生は実習や卒業研究などで、この施設を利用します。内海研での活動を参加者の方々に紹介するために、学生らが作製した動画を上映しました。

最後は、学生生活について紹介しました。これまでのオープンキャンパスでは、授業、卒業研究、就職など、大学生活について質問されることが多々ありました。そこで、入学から卒業までの主なイベントについて紹介しました。4年生からは、授業や実習で学んだこと、卒業研究、サークル活動などについて実体験を話してもらいました。4年生たちは緊張しながらも、学科の魅力をしっかりと伝えてくれました。

会場に多くのポスターが飾られています。これらは本学科教員の研究内容を紹介したポスターです。

休憩時間では、これらのポスターを熱心に見てくださり、教員に質問される参加者が何人もいらっしゃいました。

【内海生物資源研究所】でのオープンキャンパス

内海研は、瀬戸内海に面した海洋生物科学科の教育・研究施設です。施設内には、学生が生き物の飼育や展示管理に携わるマリンバイオセンター水族館をはじめ、海洋生物について実践的に学ぶためのさまざまな設備があります。今回は、多くの高校生と保護者の皆さんに因島までスクールバスでお越しいただき、施設見学や体験実習を通して海洋生物科学科ならではの学びを体験してもらいました。

内海研では、海洋生物を実際に “観て・触れて”、じっくりと観察しながら、存分に学ぶことができます。まずは、マリンバイオセンター水族館で飼育生物を観察しながら、海洋生物科学科でのカリキュラムを説明しました。高校生や保護者の皆さんも、熱心に耳を傾けていました。

マリンバイオセンター水族館では、実際の水族館と同様にバックヤードがあり、そこにはおよそ20基の予備水槽が並んでいます。普段は3年生の実習などでも、この水槽を使って飼育水槽の仕組みや管理について学んでいます。体験実習では、高校生の皆さんにも実際の水族館で行われている飼育管理(水質調査)の一部を体験してもらいました。特別な試薬を使って、水質を調べました。

また、マリンバイオセンター水族館の展示水槽では、水族館スタッフにとって大切な仕事の一つである「ワッチ」を体験してもらいました。「ワッチ」とは、展示水槽をじっくり観察して、生き物の健康状態や水槽設備に異常がないかを確認する仕事です。水族館では、開館時や閉館時だけでなく、給餌や日常の見回りなど、さまざまな機会に生き物と設備の状態を観察しています。

高校生の皆さんにも、「水族館のお客さん」ではなく、「水族館スタッフ」になったつもりで展示水槽を観察してもらいました。まず、水槽の大きさを測って展示水槽の水量を計算します。さらに、水位や排水口、循環水、エアーなどを確認しながら、水槽のレイアウトをスケッチしました。

水槽の観察が終わったら、それぞれが気づいたことをグループで共有しました。生き物の様子や水槽設備の状態など、一人では気づかなかったことも、みんなで情報を共有することで新たな発見につながります。水族館では、スタッフ同士で生き物や設備の状態について情報を共有することも、安全な飼育や展示を続けていくための大切な仕事です。

ワッチでは、ただ決められた項目を確認するだけではありません。「この魚はどこにいることが多い?」「どんな行動をしている?」など、高校生と4年生が気づいたことを話し合いながら、さらに水槽や生き物を観察しました。普段から水族館で生き物を飼育・観察している大学生とのやり取りを通して、高校生の皆さんにも、水族館スタッフがどのような視点で生き物を観ているのかを体験してもらいました。

オープンキャンパスでは、体験実習だけでなく、4年生たちから高校生の皆さんへ、大学生活について紹介しました。出身地や現在の暮らし、将来の夢、そして大学生活や勉強についてのアドバイスなど、実際に福山大学で学んでいる先輩だからこそ伝えられる話をしてもらいました。授業や研究だけでなく、一人暮らしや学生生活、卒業後の進路など、高校生の皆さんが気になることを身近に感じてもらう機会になりました。

今回のオープンキャンパスでは、水族館での体験実習や学生との交流を通して、海洋生物科学科での学びを体験してもらいました。内海研では、海洋生物の“観察、飼育、調べ”などを、日々生き物と向き合いながら実践的に学んでいます。当日は4年生たちも、高校生の皆さんへの説明や体験実習のサポートで大活躍しました。普段の大学生活や学びについて、学生と直接話す機会にもなりました。

今回のオープンキャンパスが、高校生の皆さんにとって、「海洋生物が好き」という純粋な気持ちを、大学での学びや将来の夢へとつなげるきっかけになればうれしく思います。

海洋生物科学科 教員一同の声

7月と8月に実施したオープンキャンパスにご参加いただいた高校生と保護者の皆さま、どうもありがとうございました。酷暑の一日に、海洋生物科学科の学生と教員の “アツい” 思いを感じていただけたかと思います。「あっ」という間の1日。今回参加してくれた高校生にとって、有意義なものであったなら幸いです。

また、オープンキャンパスを一緒に盛り上げてくれた4年生たちの励む姿は、高校生と保護者の皆さんの心に、とっても素敵な印象を与えたと思います。「ほんとうに、どうもありがとう!!」

 

学長から一言:海洋生物科学科のオープンキャンパスは、学科の魅力満載。松永キャンパスと因島キャンパスの2会場で、ご来場の皆様に日頃の教育・研究を余すところなく紹介できたようです。全国的に見ても希有な内容を誇る同学科は、多くの高校生や保護者の皆様の関心を集めるのに十分な特徴に溢れています。参加して下さった高校生の皆さんがわが大学の仲間として一緒に切磋琢磨できる日が近いことを願わずにはいられません。