【薬学部】片山博和教授 最終講義「薬剤学への想い」

2025年度末をもって退職される片山博和教授の最終講義「薬剤学への想い」が3月3日に行われました。このことについて佐藤雄己教授より報告します(投稿は五郎丸です)。

 


片山教授は1985年に京都大学医学部にて医学博士号を取得された後、福山大学に着任されました。以来40年にわたり、本学および本学薬学部の教育・研究の発展に多大な貢献をしてこられました。

最終講義では、まず先生が講義の冒頭で伝えられてこられた「薬剤師魂(やくざいしたましい)」という言葉についてお話がありました。この言葉には、「薬を通して人の健康維持に貢献しようとする強い意志」という力強いメッセージが掲げられ、その背景にある先生の信念が強く感じられました。またこの理念を学生に親しみやすく伝えるために、先生ご自身が「ヤクタマ」という愛らしいキャラクターを創作されていることも紹介されました。学生にとって身近に覚えやすい形で薬剤師としての心構えを示されてきたことをうかがえ、会場には温かな雰囲気が広がっていました。

次に、先生がご専門とされる「薬剤学」がどのように発展してきたのかを概説いただくとともに、大学院生の頃から現在に至るまでの歩みを振り返りながら、これまで取り組まれてきた研究や教育活動についてお話しいただきました。その中では、当時の思い出や写真も交えながら、各時代に何を考え、どのように実践されてきたのかが温かい言葉で語られました。

講義の後半では、大学院時代から福山大学での長年の研究について詳しくご紹介くださり、その内容は多くの教員・学生にとって極めて示唆に富むものであり、大きな刺激となりました。

教育面においても、学生一人ひとりに寄り添う丁寧な指導を貫かれ、多くの薬剤師・研究者を社会に送り出してこられました。片山教授の熱意あるご指導は、多くの卒業生にとって今もなお心の支えとなっており、その教育理念は今後も受け継がれていくものです。

当日は、本学教職員や在学生のみならず、数多くの卒業生の方々も、平日にもかかわらず参加されました。その光景からも、片山教授のお人柄や、これまで築かれてきた教育・研究の実績がうかがえました。

今回の最終講義は、本学薬学部が大切にしてきた学びの精神を改めて再確認する貴重な機会となりました。これまでのご尽力に深く感謝申し上げるとともに、今後のさらなるご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

 

学長から一言:40年にわたり本学薬学部の教育に尽力された片山博和教授の最終講義が、多くの同僚や教え子の皆さんを前に行われました。本学での歩みはそのまま薬学部発展の歴史と重なります。本当に長い間お疲れ様でした。この間に、数多くの薬剤学分野の人材が懇切な指導の下に育ったことでしょう。研究成果もさることながら、育てた人材こそ教師の宝。薬剤師として、あるいは薬剤学研究の専門家として各所で活躍し、輝き続けることと思います。