【情報工学科】情報処理学会 第88回全国大会で3年生が3名登壇発表しました!

3月6日(金)から3月8日(日)で開催された情報処理学会 第88回全国大会にて、情報工学科3年生の豊田実生さん、延近友仁さん、畑夏琳さんが自身で実施した研究の成果について登壇発表してきましたので、情報工学科の天満から紹介します。

 

情報処理学会 第88回全国大会が、2026年3月6日(金)〜8日(日)の3日間、愛媛県松山市の松山大学 文京キャンパスにて開催されました。本大会は、情報処理学会が年1回・春季に開催する学会最大のイベントです。最新の学術・技術動向をはじめ、情報分野における新しい研究成果やアイデアの発表を通じて、参加者間の活発な議論・意見交換・交流の場となっています。毎回約1,200件の講演発表があり、一般セッション・学生セッションでの口頭発表に加え、招待講演やパネル討論などのイベント企画も充実しています。

豊田実生さんの登壇発表の様子

豊田実生さんの登壇発表の様子

豊田さんは、自身では気づきづらい体調や気分が、そのときに求める音楽情報と関連がありそうだと考え、音楽情報から体調や気分を推定するためにその関係について調査してきました。体調や気分という、ものさしでは測れない要素を扱うため、主観的なアンケート調査だけでなく、スマートウォッチやスマートフォンなどから生体情報を日々計測し、これらの関係についてデータ解析をした結果を発表しました。会場からは音楽情報(BPMなど)の取得手法なども含めて、この新たな試みが評価され、今後のさらなる発展が期待される声がありました。

 

延近友仁さんの登壇発表の様子

延近友仁さんの登壇発表の様子

延近さんは、あらかじめ構築された経路を解くタイプの従来の迷路から、経路を構築するという新たな観点による迷路体験手法を提案しました。プロトタイプの作成まで完遂し、登壇発表ではその実物もお披露目しました。この成果は、知育目的として活用できるだけでなく、迷路の設計と探索の双方向による新体験や、カメラを用いてデジタル化するシステムによってAR(拡張現実)空間での巨大迷路の経路設計に対しても応用が期待されるなど、会場からは「今後イベントの実施や商品化がされることを強く期待している」と好評の声をいただきました。

畑夏琳さんの登壇発表の様子

畑夏琳さんの登壇発表の様子

畑さんは、昨今利用者が増大し競争が激化している動画投稿SNSにおいて、視聴者の興味関心を効率的に引くことができる動画制作のヒントを探索するため、動画配信者の音声の字幕データおよび視聴者によるコメントの大規模なテキストデータから、テキストマイニングを用いてビッグデータ解析を実施した結果を発表しました。テキストデータ解析では誤字や脱字、表記ゆれなどに対処することが必要不可欠ですが、これを解決するため、現在利用が拡大している大規模言語モデルAIをローカルのパソコン環境で構築し、膨大なテキストデータを自動的に整形するシステムもプログラミングによって自作しました。会場からは、配信者やジャンルなどによる結果の変化など、今後のさらなる発展に興味を示す声をいただきました。

松山大学正門前での記念写真

松山大学正門前での記念写真

この情報工学科3名は天満助教のゼミ生であり、3年生でありながらも自ら研究テーマを発案し、主体的に研究に取り組んだ成果を発表できました。今回は残念ながら非会員での発表であったため受賞の対象からは外れておりましたが、実力は十分に育っておりますので、4年生になってからは受賞を狙えると強く期待しております。

 

学長から一言:情報処理学会 第88回全国大会において、日頃の研究の成果を発表した情報工学科3年生の豊田実生さん、延近友仁さん、畑夏琳さん、お疲れ様でした。いずれの研究も実際の製品に応用されたら、たいへん役立つように思われる内容ばかりです。会場でもかなり好意的なコメントを頂けたようです。これを弾みとして、さらに研究を深化させ、最終学年で迎える来年度の大会では、参加者を驚嘆させるような完成度を達成してください。期待しています。