【人間科学研究科】公聴会および中間発表会を実施しました

人間科学研究科(修士課程)2年生による修士論文公聴会および、1年生による中間発表会が開催されましたので、その様子を金平と安藤がご報告いたします。(投稿は向井です。)
2月6日(金)に2025年度の修士論文公聴会が行われ、今年度は3名の大学院生が発表しました。続いて同日の午後には、研究科1年生による修士論文中間発表会が開催され、7名が発表を行いました。当日は、大学院生や教職員に加え、大学院進学を志望する学部生も参加し、会場は活気に包まれていました。
公聴会における各発表者の持ち時間は25分(発表15分、質疑応答10分)で、研究科2年生はこの日に向けて、指導教員・副指導教員からの助言を踏まえ、発表内容を丁寧にブラッシュアップしてきました。発表当初は緊張した様子も見られましたが、いずれの発表も2年間の研究成果をしっかりと伝える充実した内容でした。主査・副主査の教員からの質問に対しても、落ち着いて的確に応答する姿が印象的で、これまでの研鑽の成果が十分に感じられる発表会となりました。
以下、3名の発表者と、論文のテーマです。昨今関心の高いテーマに取り組んでいます。


濱崎省吾さん(健康心理学研究室):大学生を対象に、レジリエンスを高める介入を行い、その効果検証を行う研究です。

細谷萌未さん(障害心理学研究室):質的研究を用いて、発達障害の子どもを持つ妻の立場から夫婦に関する心理過程を明らかにする研究です。

米丸愛里さん(犯罪心理学研究室): 事象関連電位を用いて、組織的犯罪グループに関する複雑な犯行への情報を検出することを目的とした実験研究です。

<研究科2年生の皆さん>
次に、研究科1年生の中間発表会は、持ち時間は15分(10分の発表と5分の質疑応答)です。研究科1年生は大学院入学後、初めての発表になるため、皆緊張していましたが、修士論文の構想や結果の一部をしっかりと発表してくれました。質疑応答での先生方のコメントを受けて、修士論文作成に励んでくれると思います。
以下、7名の発表者と、論文のテーマです。


石井荘さん(医療心理学研究室):質的研究を用いて成人ディスレクシア当事者の心理過程を明らかにする研究です。

廣本敏樹さん(臨床心理学研究室):周りのことに対する過敏性と行動傾向を調査で検証していきます。

島田荘さん(犯罪心理学研究室): 事象関連電位を用いて、隠匿情報検査時の動機づけと情動要因を検討する実験研究です。

松下光希さん(発達心理学研究室):中年期の男性を対象に、中年期の危機と精神的健康に焦点を当てています。

村上浩生さん(健康心理学研究室):大学生のSNS利用が孤独感に作用する過程を検証する研究です。

森原愛来さん(発達心理学研究室):両親の関係性が子どもの適応に影響する過程を調査することで、ネガティブな影響を減らそうとする研究です。
公聴会での審査を終えた研究科2年生の皆さんですが、3月1日には公認心理師資格の国家試験を受験しました! 4月からはそれぞれ病院や公務員として新しい生活をスタートさせます。大学院で2年間学んだ研究の観点、知識や臨床スキルを大いに活かしながら、活躍してくれることと信じています。
研究科1年生は、ここからさらに修士論文の完成に向けて励んでいきます。また、公認心理師資格のための実習にも励みながら専門職を目指して努力を積み重ねてください。
学長からの一言:心理学分野から構成される大学院人間文化研究科の修論発表会および研究科1年生のよる中間発表会では、実に多様な研究テーマが見られます。いずれもわれわれの心の動きを学問的に捉えようとする意気込みや高い学術性を感じます。治療や教育指導や心理的サポートに役立つ内容を含むものでしょう。是非とも優れた研究成果を世に問うて下さい。






