【国際センター】新任教員紹介:楊 潔氷准教授

国際センターに待望の新任教員が着任です。国際センターにはこれまで長い間、専任教員が一人(趙建紅)のみで、多くの留学生や国際交流関係の用務をこなすのは容易ではありませんでした。今回新たに加わった同僚の楊潔氷准教授から自己紹介の記事が届きましたので、センターのブログ委員でもある趙がお伝えします。

 


こんにちは。令和8年4月に福山大学国際センターに着任した楊潔氷です。中国河南省洛陽市の出身です。内陸地域にありますが、古い歴史や龍門石窟をはじめとする世界遺産があります。趣味は読書や旅行です。中国には「万冊の本を読み、万里の道を歩む」という諺があります。この諺をもとに、できるだけたくさんの本を読み、たくさんのところに足跡を残したいと思っています。より遠くへ行くために、まず外国語をマスターする必要があると考え、大学では日本語を専攻し、日本語学習に力を注ぎました。

世界遺産「龍門石窟」の廬舎那仏

2012年に中国で大学を卒業した後、日本へ留学しました。「一衣帯水」、「唇亡びて歯寒し」、「遠い親戚より近くの他人」…隣人の大切さを説く表現が多くあります。「よし、隣国との縁を大切にしよう。日本にいる間、できるだけたくさんの本を読み、たくさんのところに行こう」と決めました。茶道の本では「一期一会」という言葉が心に響き、これまでに日本の1都2府25県を訪ね、数多くの素敵な出会いがありました。学問の尊さと研究者のあるべき姿を教えてくださった恩師や喜怒哀楽を分かち合う学友、日本人の日常や美味しい和食を熱心に教えてくださった地元の方々、ボランティアとして訪れた小中学校や高校で出会ったフレンドリーで好奇心旺盛な生徒たち...皆様のおかげで、日本での留学生活は一生忘れられないものになりました。

2019年に広島大学で博士号(教育学)を取得し、帰国することにしました。当時、私の中で葛藤が生じました。中国人として中国のことを知らないままではよくないという気持ちが強かったですので、一度帰国し、自国の文化や社会を学ぼうと決めました。日本で学んだ知識を活かし、大学で日本語教育に携わる仕事を始めました。語学の4技能(読む、聞く、書く、話す)と通訳・翻訳にも興味をもっており、関連研究をしております。「教学相長」という言葉通りに、学生に日本語を教えているときに知識不足や未解決の教育・研究課題に気づきました。学生の成長を促すと同時に、自身も成長しなければならないと思い、2022年に国費ポスドク研究員として渡日し、東京都立大学で認知心理学の知識を学ぶ機会に恵まれました。これをきっかけに、日本語教育学と認知心理学に益々興味をもつようになり、さらに勉強する必要があると思いました。そして、学んだ知識を教育現場に還元して初めて達成感を味わうことができました。

2026年に再び来日し、福山大学の一員として働き始めました。20代は「万冊の本を読み、万里の道を歩む」ように送ってきて、宝物をたくさんいただきました。30代前半までは自国で過ごし、お茶をはじめとする文化等を学びました。これからは中国と日本の架け橋として、また、国際センターの一員として、世界各国・各地域の友好往来と益々の発展に尽力していきたいと思います。

「千里の道も一歩から」、精進してまいります。

龍門石窟の龍門橋

 

学長から一言:国際センターに新たに着任の楊潔氷准教授、福山大学へようこそ! 本学の国際交流の相手国として、在席する留学生の出身国をはじめ、中国がトップの座を占めています。日中両国は一衣帯水のお隣同士として、これからもずっと長く善隣友好の関係を続けて行くでしょう。楊准教授の優れた日本語力や国際感覚で、日中間だけに留まらず、他の多くの国々との交流にも大きな役割を果たして下さい。期待しています。