【情報工学科】インドネシア・ジョグジャカルタ国立大学を訪問しました

2025年11月9日から15日までの1週間、本学の協定校であるインドネシア・ジョグジャカルタ国立大学(Universitas Negeri Yogyakarta)教育学部を金子邦彦教授(情報工学科)が訪問しました。その際の交流活動を中道教授と天満助教が報告します。
授業とワークショップの実施
滞在中、「AIの教育利用」をテーマとした授業(90分×3回)と、AI初学者向けのハンズオン形式ワークショップ(90分×3回)を実施しました。参加者は学部生および大学院生の約30名で、大学教育におけるAI活用の理論と実践についての授業とワークショップを行いました。参加した学生からは多くの質問や意見が寄せられ、AI時代における教員の重要性や役割など、活発な議論が行われました。

「AIの教育利用」をテーマとした授業の様子
訪問先の大学と学生
ジョグジャカルタ国立大学はインドネシアを代表する教員養成機関です。卒業後の進路は初等中等教育機関の教師のほか、ビジネス分野など多岐にわたります。学部生の約半数が大学院に進学しており、学習意欲が高く、授業中も積極的に質問や議論に参加する姿勢が印象的でした。日本への関心も高く、留学を希望する学生も多くみられました。

ワークショップに取り組む学生
共同研究と今後の展望
授業やワークショップに加え、AI技術の教育応用をテーマとした共同研究に関するディスカッションも行いました。また、学内の博物館や図書館、市内の博物館も見学し、インドネシアの歴史・文化についても理解を深める機会となりました。先方から継続的な交流への期待が示されており、今後も協定校としての連携を継続し、共同研究の可能性を検討していく予定です。

共同研究討論後に教員、学生とともに記念撮影
今回の訪問は、同大学のVisiting Professor Programによる招待で、旅費・滞在費は先方大学の負担によるものです。同プログラムは、国際的な教育・研究交流、共同研究の端緒となる機会を提供するものです。今回の訪問の機会をご提供くださった皆様に心より感謝いたします。
授業・ワークショップの資料は https://www.kkaneko.jp/k.html で公開しています。
学長から一言:昨年9月に私自身が訪問して講義した際に知り合いになったジョグジャカルタ国立大学の国際交流責任者から届いたメールがきっかけで、降って湧いたような情報工学科の金子邦彦教授による今回の訪問講義。本学の交流協定校で教育の名門である先方からの依頼は、教育工学に関わる専門家の招聘でした。「教育におけるAIの利用」というテーマで急きょお願いしたにもかかわらず、快くご対応くださり、交流の実を挙げてくださった金子教授のご尽力を多としたいと思います。






